【感想】「誰も教えてくれないお金と経済のしくみ」から学ぶ、お金の概念!
📕このnoteを書いてる人📕
自己啓発、健康知識が好きな30代会社員。
社会人になって自己啓発本にハマり、本やインターネットで毎日何かを学ぶことが趣味でありライフワーク。考察深めの本が好き。
欲しい本のレビューが少ない時に困った経験から書評ブログを開始した。INTJ🐏。
こんにちは、ひつじです。
今回は、金融教育家/経済アナリスト 森永康平さんの『誰も教えてくれないお金と経済のしくみ』を紹介します。
1.この本を読もうと思ったきっかけ
会社を辞めて自分の力でお金を稼げるようになりたい!
そのための戦略を考えて、具体的な行動に移したい
戦略を立てるにはまず敵を知ることから。基本の概念から学び、「自分にとってお金とは何か」を言語化できるまで考えを深めたい!!!
お金についてなるべく根本的なところから、簡単な言葉で、深い知識を教えてくれる本を探しており、手に取りました。
2.ざっくり内容/本の雰囲気
表紙はポップなイラストですが、中は挿絵よりも文章が圧倒的に多め。ですがかなり簡単な言葉を選んでくれている印象。
とても真面目なお金の教育本です。
お金に対する興味が湧くようなクイズが33問も出題され、それに全く答えられないことで本を読み進めるモチベーションが湧いてきます。
33問というと、約8.6ページに1回クイズが来るペースなので、かなり多いです。
読者に興味を持ってもらおうという気持ちが感じられ、スムーズに読み進められました。
3.この本から学んだこと
1.アメリカの貯金箱には、穴が4つある
アメリカの子どもが与えられる貯金箱には4つの穴があるのですが、それぞれ「何のために入れるのか」という目的が書いてあるそうです。
その4つは何でしょう?というのが最初のクイズでした。
…シンキングタイム…
答えを書いてしまいます。「使う」「貯める」「増やす」「寄付する」の4つです。アメリカでは子どもの頃からお金を何のために使うか意識するんだなと衝撃を受けました。
一方私は、何かを買うときは買うものに集中しており、
この金額を「使う」ことで、「貯める」「増やす」「寄付する」という使い道を捨ててるんだ、という意識を全く持っていなかったと気付かされました。
2.お金は「市場」に発生するもの
最序盤に出てきた話ですが、最も印象に残っているのがお金の起源です。
まだお金がこの世に存在せず、肉や魚を物々交換で手に入れていた時代の話です。
マンモスの時代は物々交換だったのが、お金という交換手段に変わった、
という知識だけはありましたが、お金が生まれる背景には「肉が欲しい!」「魚が欲しい!」という気持ちがあったわけです。
お金が欲しいと思うとつい、お金そのものを手に入れる方法を探し出そうとしていました。
投資の方法を調べたりするのはまさにそれです。
ですが、お金は「市場」があるところに発生するもの。原始人の時代だって、肉が欲しい!魚が欲しい!という気持ちで市場が存在していたんです。
この市場をいかに発生させるかが、お金を自分の元へ動かすために重要なんだと学びました。
【総括レビュー】特に序盤、お金の基本概念が書かれているのが良い
序盤のお金の概念は特に読み返したいパート!
自身で、お金の使い道や稼ぎ方を考えるときに「そもそもお金ってどう捉えれば良いんだろう?」と迷うことがあるでしょう。
そんなときに読み返したい本です。
後半は経済の話が中心になるので、最初の目的である「自分で稼ぎたい」といったところからは少し離れるように感じました。
…いや、実際には、経済の知識は重要なんだろうと思います。
ですが、自力で稼ぎたい人のために書かれた本ではないので、稼ぐこととの繋がりが見えづらいです(当たり前ですが)。
なので後半にかけて少しずつ退屈に感じてしまうことがありました。高校の政治経済の授業を聞いてる感覚ですね。
そんな中でもクイズの存在が、最後まで読み進めるのに大きく貢献してくれました。興味をそそる文章になっており、ありがたかったです。
おわりに
自分の力で稼ぐぞー!
という気持ちで読み始めましたが、その熱に水をさされることもなく、フラットに読み進められたのはよかったです。
こちらが興味を失わないような工夫を文章からすごく感じて、とても印象が良い本でした!
今回も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!参考になれば幸いです!
ひつじ🐏
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