成年後見制度①成年後見制度は実際利用してどうだったのか?
私には認知症の父がいます。
父は親から相続した 土地を所有しており、その売却のために 成年後見制度を利用することが必要となりました。
1年前に私が父の成年後見人となり、今年の夏に父の土地は無事、売却することができました。
成年後見人になると年に一度、財務状況などを裁判所に定期報告をする必要があります。
10月末がその期限 だったため、定期報告書を作成し、無事に提出することができました。
成年後見制度を利用するメリットとデメリット。
どちらもあると思います。
私は成年後見制度を利用する前は デメリットばかりに目を向け、とても偏った感情を持っていました。
確かに成年後見の申し立ては、提出書類も多く、煩雑なものでとても苦労しました。
しかし、私の住んでいる地域の家庭裁判所の後見係の方はとても親切で疑問点をお尋ねすると、丁寧に教えてくださいました。
おかげさまで、私は司法書士さんなどにお願いすることなく、自分で成年後見の申し立てをすることができました。
成年後見人になってからは 銀行口座を一本化したり、成年後見人になったことを関係各所に連絡すると言った仕事がありました。
父の財産管理も、これまでより一層気をつけて行う必要がありました。
仕事が増え、多少の不自由も感じますが 私は成年後見制度を利用して良かったと思います。
よかったことの1つめは、成年後見制度を利用して父の土地を無事、売却することができたことです。
もう1つは 成年後見人になれたことで、銀行や市役所などの手続きがとてもスムーズになったことです。
成年後見の申し立ての体験談は、また別の機会にお伝えできたらと思います。