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65. 春色・春の苦味
はじめに
もうすぐ、おひなさん。
3月3日。
小さい頃、
おひなさんには母が、
くるくる回る器に具材をのせた
手巻き寿司を用意してくれ、
食卓を囲んで食べた。
わくわくした時間だったことを覚えている。
手巻き寿司ではないが、
おひなさんにちなんで、
春色、春の味を集結させてみた。
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あたたかな陽だまりが
きらきらしているよう。
ちらし寿司
おひなさんでなくとも、
食べたくなるちらし寿司。
宝石のように
散りばめられた具材と
酢飯(炒りごまがいいアクセント)
相性抜群だ。
〜今回のちらし寿司〜
炒りごま入りの酢飯に、
ごま油で薄く焼いた細切りたまごを敷く。
そこに、
椎茸の甘煮
(卵焼き用のフライパンに、
干し椎茸をお湯1カップで戻しておき、
酒、醤油、みりん、きび砂糖、各大さじ1を加えて、10分煮て、放置しておく)
しいたけが苦手な父の器には敢えてのせず、
別の皿に盛り付けていたのだが、
美味しい。この味付けは食べられる。と言って、
食べてくれた。
ちょっぴり嬉しかった。
あとは、
レンチンした絹ざや、
塩で軽く焼いたえび、
を飾り付け。
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れんこんを買い忘れた、、、
手鞠麩とたけのこのおすまし
塩、醤油、みりんで味を整えた
いつものおすまし。
顆粒だしが切れていたので、
鰹節で代用してみた。
、、、?
顆粒だしなくても意外といけた気がする。
具材は、
春らしく、筍と手鞠麩に。
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スナップエンドウ
筋を取って、塩水で1分ゆがいた
スナップエンドウ。
マヨネーズをつけて食べると最高!
(マヨにからしチューブをミックスした
からしマヨだともっとうまい!)
スナップエンドウは、
母方の祖母の畑になっていて、
収穫を手伝ったことがある。
おばあちゃんが、
「マヨネーズをつけて食べると美味しいんよ。」と
食卓に出してくれた思い出がある一品。
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いい音がする。
菜の花のからし和え
酒、醤油、みりん、各大さじ1を
レンジで温め、
からしチューブを2cmくらい混ぜておき、
塩水で1分ゆがいた菜の花を和える。
からしと菜の花の苦味。
相性抜群。
春の味が口に広がって最高だった。
欲していた苦味は
こういうのだったかもしれない。
両親にも好評だった。
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さいごに
今週は再びぐんと寒くなったが、
この寒波を越すと、
春がぐんと近づいてくるそう。