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アルカディアが破産申請
福岡と佐賀で5つの結婚式場を運営するアルカディア(福岡県久留米市)が福岡地裁久留米支部への破産申請の準備に入った。同社のホームページでは挙式や披露宴の中止が告知されており、予約したカップルに影響が出そうだ。
東京商工リサーチによると、負債総額は約40億円。コロナ禍の影響で業績が悪化し、令和6年8月期の最終赤字が約5億2700万円に上っていた。さらに、新型コロナウイルス対策の国の雇用調整助成金を詐取したとして、前社長らが福岡、佐賀両県警合同捜査本部に逮捕され、厚生労働省から約10億円の返還を命じられていた。
アルカディアは25日、ホームページで「当社は、業績不振により、支払不能の状態に陥り本日付で事業を停止することとなりました。近日中に裁判所に対して破産を申し立てる予定となっております。したがって、本日以降の挙式・披露宴・宴会が全て実施できなくなりました。誠に申し訳ございません」と告知した。
1990年代にはレストランウエディングブームも到来。
これはテレビ番組「料理の鉄人」(1993年~、現在の「アイアンシェフ」)の影響もあり、結婚式の料理にこだわる新郎新婦が増え、またおしきせではなく、自由度の高いオリジナルウエディングを行なえる点で人気を博しました。
このレストランウエディングの自由度、プライベート性と、専門式場のノウハウを結集したのがゲストハウス(ハウスウエディング)です。1997年に、東京・立川市にルーデンス立川ウエディングビレッジ(現・ルーデンス立川ウエディングガーデン)が誕生。
大聖堂のチャペルを中心に広がるヨーロッパの街づくりを参考にして、独立したバンケットが建つビジネスモデルは、ホテルや専門式場のロビーで複数の花嫁がすれ違うという課題を解決し、プライベート空間を貸し切ってウエディングを行なうという新しいスタイルを確立しました。
ゲストハウスタイプの会場はその後、どんどん支持を得て、現在では地域によってはホテルを逆転し、3割以上のシェアを獲得しているケースもみられるほど浸透しています。
ゲストハウスの隆盛にもっとも影響を受けたのがホテルです。かつて年間2000~3000組を施行していたスーパーホテルも、現在では組数を落として1000組以上を実施しているのは、東京の帝国ホテル、ホテル日航東京など限られたホテルだけ。
もちろんその背景には少子化や、入籍だけで結婚式を行なわない「ナシ婚」カップルの増加も主たる要因に挙げられます。そのなかには単に一般マスコミが報じる「結婚式はお金がかかる」「高い」という情報しか入手せず、最初からあきらめているカップルも実は多いのです。「格安なプランがある」「両親とふたりだけの最小単位のウエディングも可能」などの情報は、残念ながら一般マスコミに取り上げられてきていません。私たちウエディング業界人もこれまであまりにも業界内だけの発信に留まっていた反省を踏まえ、今後は正しい魅力的なウエディングの情報をどんどん発信していくことが求められています。
もうひとつ大切なことは、たとえフォトウエディングで写真だけの結婚式であろうと、リゾート地でふたりだけで結婚式をしようと、これらの方々はすべてウエディング業界のお客さまであるという点です。私たちは、これらのお客さまにどのようにアプローチし、どのような提案をすれば、価値を感じ、より多くの費用を投資していただけるのか?それを真剣に考えることがいまの時代には求められているのです。
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【ササピー】
ハウスウエディングブームは凄い勢いがあった。
今回破産申請をしたアルカディアは、時流に乗り上手くいっていた。
そこへ立ちはだかったのが全国展開する「プラン・ドゥ・シー」である。
2004年博多駅近くに「ウイズザスタイル」を開業!
それから20年以上一人勝ちである。
アルカディアは、プラン・ドゥ・シーに負けた!
というのが、かなり大きいと思う。
勿論、他にも色々あるだろうが、、
しかし、プラン・ドゥ・シーも安泰では無いだろう。今後のブライダル業界、先が読みにくいマーケットである。
10年先は、どうなっているか、、
興味深い。
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