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神田愛山師匠

【神田蘭師匠より】

伯山が、蘭姉さんに
「神田愛山師匠は、私に結構きつかったですよね!」(伯山の師匠は、人間国宝の神田松鯉)

「そうねぇ〜、あんた、愛山師匠に相当嫌われているって思ったわ!今は、大丈夫なんでしょう?」

というのも面白い!

神田愛山師匠は、名人であるが、
いかにも変わっているというか、一切迎合しない人のようである。

YouTubeで、愛山師匠と伯山の対談を見つけた。
愛山師匠は、伯山に面と向かって

「あんたのお陰で、講談に興味を持ってくれる人が増えて、ありがたく思っている。それはそれとして、伯山を襲名したからには、その名に恥じぬよう精進して欲しい!まだまだ、覚えなくてはならないハナシがたくさんあるはずだから、、」

と、苦虫を噛み潰したような顔で語っていた。

いゃ〜、中々気難しいおじさんである。
こういう妥協を許さない人がいたから、芸は継承されたのか、、
そんなふうにも感じた。

***

【問わず語りの神田伯山】

神田伯山の「問わず語りの神田伯山」を聴いていたら、丁度愛山師匠のことが話題になっていた。
・・・・
ある日のお昼に、伯山の一番弟子「梅之承」から電話をあり
「師匠、すいません、今日愛山師匠の前座なんですが、遅刻しました。
まだ会場についていません。」
「えっ、どうしたの?なんで遅刻したの?」
「すいません!寝坊しました!」
その後、再度電話があり、なんとか前座の出番にはギリギリ間に合った様子。

伯山が前座時代、愛山師匠が講談を演じているときに伯山の後輩が
何を勘違いしたのか、まだ講談終わっていないのに、
「おなかいり~~!」
と案内してしまい、愛山師匠は激怒!

中入りの案内したのは、伯山では無かったが、伯山が前座の責任者的立場だったのか
愛山師匠に呼ばれ
「おまえはこの世界に入ってどのくらいになった?」
「はい、2年半になります。」
「そうか、この失敗で信頼関係を取り戻すには、その3倍の7年半掛かるぞ!」
と言われたそうである!

今回の梅之承の失敗も、師匠である自分の責任でもあるわけで、、、
もう頭を丸めるしか無いかな、、、
とか色々考えて、、、
夕方、愛山師匠の自宅に電話すると
「梅之承が大変失礼しました。」
「うん、大丈夫だ!問題無い!あいつはよくやっている。見込みがあると思っている。
伯山も梅を叱らないでやってくれ!委縮して欲しくない!」

え~~~~~!!!
どうなってんだ!!!
と思ったそうである!

自分の時は、7年半だぞ!って、マジ怒っていたのに!
梅之承には、叱らないでやってくれ!
どうなってんだ~~!!


愛山師匠と伯山は、相性が良くないのかも知れない!(笑)



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