見出し画像

真実 新聞が警察に跪いた日 高田昌幸著

北海道警察の裏金問題を追及する調査報道で、数々の賞を受けるなど一躍脚光を浴びた北海道新聞。
だがその水面下では、道新の経営幹部たちが秘密交渉の末に道警との関係修復を画策していた。
公権力の圧力に対し会社は、個人を切り捨て組織の延命を図る。
追い詰められていった現場の記者たちが、最後に見たものとは!?
「裏金」取材班代表が、企業ジャーナリズムの崩壊のプロセスを克明に記録したノンフィクション。
             ※本書裏扉より

****

この本を読んでいて、日本の警察、そして新聞社はいったいどうなっているんだ!? と、胸が悪くなる思いであった。
まさに腐敗、腐っている、、、
何のための、誰のための、警察か? 
そして新聞社か?
こんな世の中でいいのか?
本当に気分が悪くなった。

2004年日本新聞協会「新聞協会賞」を「北海道警察裏金問題を追及」で受賞
   日本ジャーナリスト会議大賞受賞
   菊池寛賞受賞
とトリプル受賞であったが、警察と道新の関係は最悪になり、その後の日常行われる警察発表から外されるなどの嫌がらせはエスカレートしていった。
著者は8人のチームで追ったチーム取材のデスクであった。

北海道新聞は、2003年11月から2005年6月にかけての約一年半、北海道警察の裏金を追求するキャンペーンを張った。

道警は裏金づくりを簡単に認めない。
オンブズマン団体や市民団体は次々と抗議の声を上げ、北海道議会でも道警追求の動きは強まった。

やがて、実名で裏金の存在を認めるOBも現れた。
そうした追求の末、道警は2004年11月、とうとう組織的な裏金づくりを認め、組織のトップである本部長が北海道議会で謝罪した。

裏金の総額は9億を超えていた。

ところが、その後2008年10月、
既に道警を退職し、元総務部長だった佐々木という人が、著者や道新を名誉毀損で訴えたのだ、

その訴訟に至るまでに、
道新幹部が佐々木氏と何度も接触、
ことを納めてもらう為に画策した。

佐々木氏が訴えたのは、非常にさ末のことで、
それにより、自分の名誉毀損されたというもの。

著者は、イギリスに飛ばされたりと
情報が限られ、会社側からの意図を感じる。

そして、誰もが勝つと思った裁判は、佐々木氏が勝ったのである。

もう訳が分からない!

そして、佐々木氏は公安警察出身なのであった。

この記事が参加している募集

よろしければサポートをお願いします。 いただいたサポートで「タコハイ」を買いたいと思います!サンキュー!!