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現実論と理想論 ソーシャルワーカーのベテランと話していて、理想を語っても形と価値がなければ響かない。

医療ソーシャルワーク継承問題


人口減少、人手不足。
Aiが進まない医療福祉業界では、
空前の売り手市場。
どんどんMSWが増えている。
事務局には、日々求人登録のお願いがくる。
MSWも売りて市場

これは、これで良い。
ここで直面しているのが継承問題である。
ベテランは、そろそろ後進に引き継ぐ時期である。

大事なのは理想「患者ファースト」
求められているのは「現実的な手段」

ベテランソーシャルワーカーのよくある勘違い。自分だけではない。

「患者ファースト」とベテランは良く語る。
同調するが、「患者ファースト」はソーシャルワーカーの専売特許ではない。
そもそも「お客様第一主義」は、わが国のお家芸。
後進たちも「患者ファースト」は、当然。
わざわざベテランの口から言われても、後輩たちにの心には響かない。

相手(後輩)の立場で考える

ベテランから見れば、新人は穴だらけ。
中堅でも、雑さを感じることは少ない。
でも、新人から見たベテランも同じようにみられているけど、
ベテランは気づけない。新人や中堅者では、ベテランに偉そうには、言えないからである。

また、動き方の詳細もだいぶ違う。
新人は無駄な動きが多いが、ベテランは無駄には動かない。
医師や看護師、外との調整にもタイミングを心得ている。
「誰に、いつ、何を、どのように」5W3Hを心得ている。


ベテランの動きは、ある意味職人芸の領域に達している。
ただ、新人には伝わっていないかもしれない。
もしかすると「ベテラン、サボってない?」と見えるかもしれない。

ツールを作ろう、研修しよう

新人に合わせたツールを作ろう。
新人に合わせた研修をみんなでしよう。
そうすれば、お互いの顔が見えてくるのではないか。
お互いの気持ちが伝えられるのではないか。

偉そうに語るのはやめよう。
「患者ファースト」。
あたり前のことをいうのはやめよう。
同業者にそんなことをいうのであれば、
それは、専門職としては、「私はできているけど、私たちはできていない」ことを明示しているだけである。
次に残るものを作っていこう。


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