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制度屋の知識を医療専門職に共有するためには

医療ソーシャルワーカー(MSW)は制度の情報提供者である


わが国には、慢性疾患の子どもに関わる様々な制度が存在する。
病院であれば、医療ソーシャルワーカー(MSW)が、慢性疾患の子どもに適した制度を選択して情報提供をすることになる。
医療ソーシャルワーカー(MSW)は、「制度屋」と揶揄される場合も少なくない。
ただし、これは強みである。
制度を新規に提供できるのは、医療ソーシャルワーカー(MSW)の専売特許だと思う。

社会保障制度は患者と家族の生活の安心の一助となりうる。

医療費助成制度は、患者の治療に関わる費用負担を軽減する。障害者手帳は、様々な福祉サービスの利用をするために必須のツールである。
介護保険や障害者総合支援法は、患者家族の生活の支援に寄与する。
つまり、社会福祉制度の情報提供は、病気を宣告された患者と家族の明日への一助となりえる。

社会保障制度は取得しただけでは始まらない。

社会福祉制度は、福祉のパスポートである。
ただ、使わなければ始まらない。
取得した後の使い方までが支援となる。

未来を共有する

使い方は、医療専門職や退院後に関わる多機関多職種とも共有すべきである。
ただし、その共有方法が明らかではない。

医療専門職向けにゲリラ的に講義をしてみる

いつも有用と感じているのは、参加者自由の講義である。
興味がある医療専門職は、結構参加してくれる。
また、講義をすることで、自分の知識を補完することにも寄与できる。


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