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【横瀬町/協力隊】だから私は横瀬町が好きなんだと思う……

みなさん、こんにちは。
横瀬町地域おこし協力隊
ウェルビーイング担当の
やすこです。

2024年1月28日に実施されました
横瀬町中郷6区の
猿田彦(サルダヒコ)神社祭
に参加させて頂きましたので
ご報告させて頂きます。

地域おこし協力隊として
地域の方が大切にしている行事に
ご縁を頂き呼んで頂けるほど
ありがたいことはありません。

リアルな現場は、
ウェルビーイング担当として
大切な気づきを与えてもらえる機会に
つながっています。

1.横瀬町6区の猿田彦(サルダヒコ)神社祭

中郷6区の地名は、棚(たな)久保(くぼ)、明智上(あけちうえ)の平(たいら)(古文書による)と呼ばれています。6区のお祭は7月「八坂(やさか)神社(じんじゃ)」、9月「七社(しちしゃ)」・「二宮(にのみや)様(さま)」・「丹生(たんしょう)様(さま)」、1月「猿田彦(さるだひこ)神社(じんじゃ)」と年3回行われます。猿田彦神社の別名はお天狗(てんぐ)様(さま)と言われ、上の平の南にある山に社殿があり、地域の方はその山を「お天狗山」と呼んでいます。猿田彦大神は、すべて良い方向におみちびき下さる神様として親しまれています。祭日は1月28日。当日は11区の区長や祭行事が参加し、6区の世話役によって祭典が行われます。この時、巻(まき)藁(わら)に12本の幣束(へいそく)を挿し、長さ7.2mの孟宗(もうそう)竹(だけ)にくくりつけた「梵天(ぼんぜん)」を奉納します。「梵天(ぼんぜん)」をあげるのは神様がこれを目当てにお降りになるためと聞いております。

第6号ウェルビーイング通信「ぬくとまる」6区浅見区長、大野行事長のインタビューより引用

①朝9:30に町民会館に集合

風もなく、晴天なり。
当日、6区のお祭担当者は町民開会に集合。
区長、副区長からのご挨拶と
行事長から役割分担などの
連絡事項がありました。

その後、男性陣は祭典の準備のため
神様が祀られている山に向かい
女性陣は町民会館で町民会館にのこり
直会の準備を始めます。

今回私は取材も含め男性陣といっしょに行動させて頂きました。

ワクワク!!

町民会館から約10分くらいにある山にみんなで歩いて向かいします!!赤丸の山へレッツゴー!

②到着と同時にお祭準備へ

祭典会場は小高い場所にあります。
階段を踏み外さないよう配慮し、
頂上に向かいします。

話しながら登ると
ゼーゼーしてきますw

鳥居をくぐると少し空気が変わります。
町民の方もお祭以外はあまり
参拝されないということもあり
山頂にある社殿はとても雰囲気があります。

到着後は、各役割に別れ分担作業。
作業をしながら祭典の準備の継承が行われていきます。

太陽の光が美しい
祭典の山に到着

③「梵天(ぼんぜん)」をあげるために

猿田彦神社の祭典では、巻(まき)藁(わら)に12本の幣束(へいそく)を挿し、長さ孟宗(もうそう)竹(だけ)にくくりつけた「梵天(ぼんぜん)」を奉納します。

今回の参加者の中で「梵天(ぼんぜん)」を唯一奉納した経験があるのが
74歳の副区長のみということで、全員指導して頂きながら、準備をしていきます。

幣束24本
梵天(ぼんぜん)大1つ、小2つ
梵天大に幣束12本を均等に上下3本づつ挿していきます。
経験者の副区長が、今回はじめて経験する区長に伝承中(歴史がつながれていく瞬間)
方向を考えどんどん梵天に幣束を挿していきます。
梵天小には幣束を6本ずつさします。
幣束を梵天に挿したら、大、小を縄で結びつけます。
梵天大の中心あたりに縄を巻いていきます。
梵天大と小を結んだら、今度は竹に縛り付けます。
竹に梵天を縛ったらいよいよ全員で力を合わせて上にあげます
10メートル以上の竹を持ち上げる
持ち上げる時に竹が長すぎたこともあり木の枝に引っかかってしまう
試行錯誤しながらあげていく
梵天をあげるという行いがどれほど難しいのかを知る
力を合わせてふんばる
祭典の準備も進めます、玉串をつくります
神主が来られいよいよ祭典がはじまる
来賓も続々と来られ一同社殿の前へ
6区の参加者のみなさま
お名前が呼ばれた玉串奉納者は社殿へ
無事祭典終了、お供え物の陳列の仕方の様子
横瀬町の例大祭のほとんどをご担当されている神主様
祭典が無事終わり、直会の様子
コロナを経験後、久しぶりのあつまり
6区の倉庫に明治時代からの古文書が保管されていたとのこと
行事長が資料をまとめてくださいました:明治編
大正編(昭和もありました)
明治時代を生で感じる資料が手元にあるなんて
昔の人は達筆だという話題が……明治、大正、昭和、戦争を経ても今尚歴史は続く
直会最後はもちろん秩父締め!!最後もしっかりきまっていました!

直会は、女性の班長さんたちが
私の席も用意してくださいました。
そこでの会話で印象的だったことは、

6区の班長として活動した1年間はとても楽しかった!同じ6区でも班長をしなければお会いしない方もたくさんいた。やりがいがあったとのことでした!イキイキされている姿はとても素敵でした!

2.だから私は横瀬町が好きなんだと思う……

横瀬町中郷6区の
猿田彦(サルダヒコ)神社祭
このように準備から祭りの祭典まで
全て地域住民のみなさまの
ご協力で執り行われています。

今回、梵天はうまくあげることは
できませんでしたが

祭典に関する明確なマニュアルがある訳ではなく
時代と地域コミュニティの
共同体の在り方が変化する中でも

先祖代々守られてきた地域のお祭は
何年、何十年、何百年と
ひとからひとへとつなげ

横瀬町の歴史になってきたのだと
とてもロマンを感じました。

ひととのつながりは
歴史のつながりなのだと
改めて感じる機会になりました。

私は横瀬町に来るまでは
祭りなどあまり興味がなかったのですが

横瀬町の方が大切にしていることは
何かを問うと
やはり地域のお祭につながります。

なぜこんなにもたくさんの
種類の神様を祭っているのか
各地域でたくさんの祭りがあるのか
横瀬町に来た時に不思議に思いました。

昔、秩父地域一帯は養蚕や農業が
主な産業でしたが
人々の生活は決して楽だったわけではないと
聞いています。

家族や大切な人々とともに
何事もなく日常がただただ無事に過ぎていくこと自体に幸せの価値を見出していくことが
横瀬町の人々の願いであり、祈りだったのかもしれないな~とふっと思いました。

帰り際に、横瀬町6区生まれ、
育ちの副区長とたくさんお話しました。

今回、梵天をあげるのを見せてあげることができず申し訳なかったと言われました。

私は参加させて頂けただけでも大変嬉しく
また、そのようなお言葉まで頂き
ただただ恐縮でした。

お詫びにカラオケに行こうということになり
横瀬町の299から秩父市の
副区長行きつけのスナックまで
2人で歩き
ママも含め
みんなで好きな歌を歌っから帰りました!
シュールですが、とても面白かったですw

帰ってから、
その日中に提出しなければいけない
書類に追われましたが
こういうご縁は貴重だなと
改めて感じましたw

どんなに便利になったとしても
生産性とか
効率性とか
そういうことが重要視される時代になっても

義理と人情の町、横瀬町!!

私はこういう
横瀬町の心意気が好きなんだと思います。

横瀬町にきてまだ1年経っていませんが
横瀬町の人たちは一人ひとりが魅力的なので
色々な意味で人間力が上がります。

横瀬町にきて
私、人が好きなんだな~ということに気づかせて頂きました。

無欲な地域おこし協力隊効果かもしれません。

人として生きていく中で
大切なことが横瀬町の日常にはたくさんあるので
日々学びが多いです。

こういう横瀬町が私はとても好きなんです……

6区区長、副区長、行事長、町民のみなさま
今回参加させて下さりありがとうございました。

2次会はカラオケへ:副区長が2回歌ったら、私が1回歌う感じでした笑

今日も長文読んでくださりありがとうございます。
横瀬町は歴史が生きている町です。
町民力が凄過ぎる!!
濃い毎日にカンパイ!!

フォローやスキ♡頂けますと励みになります。

では、また!!

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