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音楽家は変人

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新田まみ
新田まみ

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音楽家は変人 4

エピソード 4

「先生、今日はお出かけします！」
私が宣言する。
「嫌だ。どうして外出しなくちゃならない？」
首を横に振る先生。
「たまには広い外に出ないと、病気になってしまいます。」
「ここは広いよ。」
「はいはい、確かに一階の天井までは二階吹き抜け分の高さはあります。一つの部屋も私の実家と同じくらい広いです。」
「だったら、出かけなくてもいいじゃないか。」
「物理的な広さのことを言ってるん

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音楽家は変人 3

エピソード 3

「直美君！、直美君！」
先生が私を呼んでいました。
「はい。」
とテラスにいる先生のところに行きました 。
「忙しいところ恐縮だが、車を出してくれないか？」
「どちらかへお出かけですか？」
滅多に外出しない先生が珍しい。
「うん、花をね。」
「花、ですか？」
「明日、配達して貰いたい花を選びたいんだ。」
「お花の注文でしたら、ネットでもできますけども・・・。」
「いや、自分の目で

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新田まみ

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音楽家は変人 2

エピソード 2

テラス席で夕食を食べている時でした。
ビシソワーズを食べ終えるのと粗同時に、銀色の光が庭に降り注ぎました。
夜空を覆っていた雲が、いつの間にかなくなって、満月の光が射してきました。
「おお、こうしてはいられない。
」
栗鼠人さんはそう言うと立ち上がり、部屋の中に入って行きました。
「ちょ、ちょっと先生。食事中に席を立ったらいけないんですよ。」
と言いながら私は、栗鼠人さんの後を追

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音楽家は変人 プロローグ

プロローグ

私の名前は渡辺直美。
短大を卒業後、栄養士として介護施設に就職したけど、先輩や調理師さんと上手くやっていけなくて、わずか一年で退職。
食に関係した仕事につきたくて、調理師と栄養士の免許を取得しました。
ゆくゆくは管理栄養士の資格も取得するつもりです。
今は、ファミレスのホールのバイトを転々としています。
退職して分かった事だけど、なかなか自分に合った仕事なんて無い。
こんな私を心配し

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新田まみ

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音楽家は変人 イントロダクション

イントロダクション (エピソード 1)

食器の洗浄は、業務用の食洗機に任せます。
なので、乾燥が済んだ食器を食器棚に仕舞うだけです。
床掃除は、掃除ロボットがゴミの吸引から拭き掃除までやってくれます。
なので、メインは家具の掃除をやります。
洗濯は、ドラム式の洗濯機が乾燥までやってくれます。
デリケートな下着は、乾燥まで機械に任せずにちゃんと干します。
お風呂掃除は、浴槽は自動洗浄付きなので任せ

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