理想的なパーソナルトレーナー像とは?
⇧色々な媒体で著名なトレーナーさんもSNSなどで拡散して問題提起をされているこの話題…。「初心忘るべからず」という言葉もあることなので、「パーソナルトレーナーとしてスキルを向上させていく」という視点で記事にしてみようと思います。
1.知識と専門性の深掘り
パーソナルトレーナーとして、最も重要な要素の1つとされる継続的な学習。情報化社会といわれる現代社会に限らず、健康情報やフィットネス、栄養の分野は常に進化してます。新しいトレーニング方法や科学的な研究が日々行われているので、学びに終わりはありません。
ここを疎かにしてしまうと、お客様の体調に合わせたトレーニングメニューの作成は不可能になります。
一般的な解決策としては…
セミナーに参加する: 国内のトレーニングに関連するセミナーやワークショップに積極的に参加してみましょう(今はオンラインでの教育も充実してます)
専門書を読む: 学術的な研究やトレーニングに関連する最新の書籍や論文を読むのはもちろんですが、様々なジャンルの本を読むのがオススメ。(本の選び方は今度、記事にしてみたいですね)
メンターや専門家との交流: 同業者や専門家との交流を持ち、知識や経験を共有させてもらいましょう(知的好奇心は絶対に無くしてはダメ)
2.コミュニケーション能力の向上
トレーナーあるあるの1つとして、「コミ症=筋肉トークしかできない」
まず、前提として全てのお客様が「体を動かすのが好き」なわけではないし「常に元気!」というわけでないということを頭に入れておきましょう。お客様の体調に合わせたメニューを作る為には、「効果的なフィードバックやサポートを提供する能力」が必須。これが欠けると事故率がググっと上がりますし、継続して頂くことなど無理です。
どうやってミュニケーション能力を向上させる?
表情を注意深く観察する癖をつける: 「表情は情報の宝庫」ということ。しっかり表情を観察することが、お客様の話に対して真剣に耳を傾け向けることに繋がります。隠れた目標やニーズを正確に把握できる様になります。
明確な指示とフィードバック=言語化: 言語化能力を向上させるには読書が1番効果的!明確でわかりやすい指示、適切なフィードバックを提供していくことで信頼関係が高まります。
モチベーションのコントロール: 「頑張れ!」と応援するだけでなく、お客様の表情や雰囲気をよく観察しよう。時には静かにお話しを聞くだけでもよいことも多いです。
問題解決能力を磨く: 視野は常に広く!自分の考えだけに固執しないで柔軟に想像力を働かせよう!意外と専門外の知識が役に立つことが多い。
3. エンパシーと倫理的なアプローチ
エンパシーと倫理的なアプローチが必要。パーソナルトレーニングにおいて絶対にやってはいけないのは「作成したメニューにお客様を当てはめる」
FMSや理学検査はあくまで客観的に状況を把握する為の方法にしかすぎません。体調を無視して作成したメニューに固執することはお客様に対して「私は考える術を知りません」という無言のアピールをしているのと同じです。
3.エンパシーと倫理的なアプローチを持つためのステップ
個別のニーズに対応する: 常に隠れた目標やニーズを意識しましょう。注意したいのは、「全てにおいてお客様の言いなりなる」ということではありません。プロとしての判断基準を持ちながら体調や目標に合わせたトレーニングプログラムを提案できるように準備しましょう。
お客様の安全を最優先に考えます: トレーニング中の安全性を確保し、適切なフォームやテクニックを指導。(気持ちだけで解決できることなんて1割もないです)
プライバシーを尊重する: お客様の個人情報(親しき中にも礼儀あり)やプライバシーを保護するための適切な対策・準備をしましょう(同意書の作成やインフォームドコンセントの徹底)
トレーナーは体のことだけを勉強していればOKと思われがちだけど、実際は専門的なことを勉強し続けることは当たり前のこと。大事なのは「自分の専門以外の分野をいかに広く浅く勉強し続ける」ことが出来るか?
このメンタリティーを持ち続けることがトレーナーとして、質の高いサービスを提供することにつながっていると実感している。
お金や物は変えがきくことが多いけど、過ぎた時間は二度と戻ることは絶対にない。だから、ぼくらトレーナーはお客様から頂戴した時間を1秒たりとも無駄にしてはいけない。その為の準備はしすぎる程やった方が絶対にいい。キャリアが長かろうが短かろうが…。
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