1年ぶりに実家に帰ると、母がパーキンソン病になっていた
私は都内でOLをしている。
実家は新幹線を利用して2時間くらい。
世の中がコロナ禍だったこともあって、
実家には1年以上帰ってなかった。
仕事の休みが取れたので、久しぶりに実家に帰ると、今まで料理=カップラーメンに湯を注ぐことしかしなかった父が、料理をしている…。
そして、
専業主婦をしていて管理栄養士の資格も持っていてご飯を作ることが大好きだった母は、椅子に座ってご飯を待っている。
おかしい。
父は仕事もしながら料理をしていた…。
ご飯が運ばれてきて、
父が思い詰めた顔で話しはじめた。
「お母さん、去年からパーキンソン病になって、今ご飯も作れなくて、父ちゃんが家のこととかもしてるんだ…」
思わず母の顔をのぞいた。
俯いて、苦しそうな表情をしていた。
「伝えたかったけど、電話で言う内容じゃないし、伝えるのが遅くなってしまった」
と父が、また悲しそうに言ってきた。
私はなんて馬鹿なんだ…。
もっと早くなんで帰ってこなかったんだ。
コロナも憎いし、コロナと仕事を理由に中々実家に帰ってこなかった自分を憎んだ。
そして、私は両親のサポートのために、今後1,2ヶ月に1回は帰省しようと心に誓った。