読書メモ『声に出して読む渋沢栄一「論語と算盤」』ビジネスをする上での大事なことを学ぶ
『声に出して読む渋沢栄一「論語と算盤」』
著者:齋藤孝
渋沢栄一といえば、新しい一万円札の顔になる「資本主義の父」と称される明治の実業家です。
本書は渋沢栄一の著書『論語と算盤』について解説された一冊です。
『論語と算盤』の中に書かれているフレーズは時代に関係なく、ビジネスをする上でも、生きていく上でも大事だと感じることばかりでした。
とくに印象に残った内容は下記2点です。
1.渋沢栄一は「私」よりも「公」を優先して考えていた
2.正しい道を踏み行うことがビジネスの基本
渋沢栄一は「国民みんなの幸福に貢献する仕事をしたい。そうして幸福の絶対量を増やしたい」と本気で考え、自分の財産を増やすことは二の次で、多くの会社を興すという実績を残しています。
「国民みんな」のことを考えるのはさすがにスケールが大きすぎて私のような凡人には難しいですが、
自分以外の「誰かのために」を考えることが、大事なことなのだと思いました。
私の同僚のひとりで、この人とても素晴らしいな、と思う方がいます。
その方は「働くことを楽しめる人を増やしたい」というビジョンを持っており、仕事に対してとても熱心です。
自分以外の人にも楽しんで働いてほしいと思っているなんて!
こういう方はきっと成功するでしょう。
本書を読んでより確信しました。
私なんて自分の事ばかり考えていたな・・・と反省。
自分だけが得をする、儲かることばかり考えずに、他者への貢献を考えること。そして、決してズルはせずに、正直な仕事を行うこと。
当たり前のことのようですが、ついつい忘れがちなことでもあると思います。
本書を通して、あらためて大切なことに気づかされました。
ところで、渋沢栄一のような実業家や経営者と呼ばれる人たちは、趣味のように仕事を楽しんでいると、よく聞きます。
せっかく時間を使って働くのなら楽しいと思える仕事がしたいですよね。現実は楽しい仕事ばかりではないですが・・・
毎日「仕事つまらないなぁ・・・」と考えながら働くのではなく、少し思考を変えて、「働くこと」と「楽しさ」を結び付けてみようと思います。
日々、小さなことでもいいから、働く中での「楽しみ」を見つけていく。
そうして、同僚の言う働くことを楽しめる人に私自身もなりたいです。