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育てる道具とおやつのじかん。

鉄器=工藝品

工藝品というと、ちょっとかしこまったハレの日に棚から出して使うイメージがあるのは私だけでしょうか。

安い買い物ではないので大事にするという意味で飾って楽しむこともできますが、おすすめしたいのは毎日づかいしていくことです。

鉄だから錆びてしまうでしょ、と思って遠ざけている方には、鉄器は「使いながら育てていく」道具だと声を大にしてお伝えしたい。

鉄器の使い始めとしては、油慣れをさせ表面をコーティングしたり使い終わりに火にかけて水分を飛ばしたりします。これを数日繰り返して後は毎日使っていくと、表面に油分が定着していくので使わない日があってもそれで錆びるということはなくなっていきます。

使い続けることでどんどん付き合いやすくなる道具なんです。

特有の重さがあってひょいひょい持ち上げられるものは少ないという特性はありつつも、長く使い続けられる道具として買い替える必要がほぼないこと、鉄分を摂取できること、使い続けることで味が出ることなど鉄器がもたらす恵みの方が大きいと思っています。

うちには、7種類の南部鉄器があり材料の量や用途に合わせて使い分けています。

あと、卵焼き、両手つかみフライパン、
楕円型フライパン

最近は鉄器を使ったあたたかいおやつ作りにはまっています。寒さを感じるようになってきた体があたたかい食べ物を欲しているからかもしれません。

実家からもらったさつまいもを鉄器で焼き芋にしています。
鉄器の底に専用の石(「石焼きいも用石」)を敷いて小さめのさつまいも3,4本を乗せます。蓋をして中火→弱火で一時間ほど。じっくり火を通すので中までほくほくの焼きいもができます。帰宅した娘3人がぺろりとたいらげる大好評なおやつです。

しっとりほっくり
石は洗って何度でも。

焼いたさつまいもを薄く切り天日干しすれば干し芋の出来上がり。日持ちするので、さつまいもがたくさん手に入ったときや家族でお出かけする予定があるときにはおやつとして作って出かけることもあります。

大鍋で蒸した芋も加えて大量生産

二つ目はりんごのバター煮。

いいかおり

弱火で優しく火を通していくともちっと柔らかいリンゴ煮が出来上がります。シナモンパウダーとアイスを乗せるとちょっと豪華なデザート気分です。「いいにおいがする~」と2階の子どもたちからも大好評。

シナモンはたっぷり派です。

それから、パンケーキ。
鉄器の模様が焼き目になるかわいさ付きです。

簡単なおやつばかりで恐縮ですが、信頼できる道具の存在に助けられながら台所に立っていることを感じています。一緒に歳をとっていけるという意味でもそばに置いておきたい相棒のような存在としてこれからも毎日手にしていきたいと思います。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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