QOLを上げるには創作がいいらしい③
「生活の質」と訳されるQOL。
何となく感じる響きのよさに惹かれて使ってみるけれど、要するに「充実感を得られる暮らし」のことなのかなと考えています。
人によっていろいろな「心満たされること」。
心が喜ぶことを追いかけていく中で、手を動かして何かを作ってみるといいとお話ししている方がいました。
以前の投稿で話しているのでよろしければ↓
最近また、創作が質を上げるって「あぁ、こういうときかも」と感じることがありました。
宝くじが当たって飛び上がるような爆発的な感情ではなく。
体の奥の、心に近い場所がほっこりじんわり温かくなるような感覚です。
思わず微笑んでしまうようなうれしさのある時間がきっと、今日をちょっといい日にしてくれるような気がしています。
仕込み味噌の完成
今年の２月に仕込んでいた味噌が出来上がりました。
味噌づくりに不慣れな私はワークショップに参加して何人か同席した方たちと一緒に茹で大豆をすりこぎで潰し、麹を混ぜたり塩をかぶせると持ち寄った甕に仕込んだ味噌を詰めて帰りました。
家に持って帰ってきてからは、一か月おきに蓋をあけて縁にどうしても多少できてしまうカビを払う作業を重ねてきました。
最近では、開けると味噌の香りがするような気がしていたので、思い切って底から混ぜてみることに。鼻を抜ける塩気や端に残るみそだまりの液。これはもう頃合いなんだなと確信して味見をしてみます。
これこそ「手前味噌」なのかな。初めてであったかのような美味しさでびっくりです。うまいうまいと末っ子に味見をさせ、きゅうりにつけておやつにしました。
買うものだった食べ物が「つくるもの」に変わったうれしい瞬間だったかもしれません。毎日味噌汁を出すわが家。毎日味噌甕を開けるのが毎回ちょっとうれしい。来年はもう少し量を増やしてみたいと思っています。
畑からひょっこり芽
朝起きてみるとすでに畑じまいしたはずの菜園から覚えのない新芽が6つ。トトロが昨晩踊っていったのか？とあのワンシーンを彷彿とさせるような眺めでした。
畑じまいのついでにコンポストから畑に追加したたい肥に混じっていた野菜の種から発芽したようです。
今年の夏に昨年のたい肥からメロンが発芽してはいたんです。昨年はスイカでした。土からの恵み、野菜や植物は循環してつながっていることを感じながら、その自然の輪の中に自分も入っていられるようにしたいなと思いました。
数日後には10個以上の新芽に。
最低気温が一桁になってきた土地で発芽してくれる逞しい生命力。こつこつと仕込んだ堆肥が巡らせてくれた生命力。
しその実漬け仕込み
しその実を昨年から漬け始めて2年目。まだまだペーペーの域ですが、出来上がりが思いのほかおいしくて今年も作りました。いつも季節の変わり目で何となくバタついているうちにしその実の旬が終わってしまうんですが、今年は何とか滑り込みに成功。
3袋買って210円のしその実から200mlビン満タンくらいのしその実漬けを仕込めました。10日間ほどで完成したあとは2年ほど保存が利くそうです。いつも何ビンも仕込んで一年かけて食べたいと思っているんですが、なかなか実現できていないのでしその実が出回り始めたころから少しずつ少しずつ作業していけたらなあと来年に向けて考えています。
1年に一度の手仕事。今年も無事に仕込み終えてうれしい。
娘のお土産
2キロほどの道のりを歩いて帰ってくる娘たち（迎えに行くときももちろんあります。）草花をお土産にくれるのですが、手に持つコスモスがすすき？のような草に変わってきた最近は、花の季節が終わりを告げもうすぐ雪が降るなあと感じられます。
棚に並べているとあれれ。お月見のような、不思議な風景になりました。お団子ではなくヤマナシです。どれも秋のにおい。
静かな色に整われていくようすは、季節が冬に移ろいで行くことを教えてくれているようです。手を動かして持ち帰ってくれたのは娘たちですが、飾っているお花や草木がも目に入ると、娘の「お土産だよ」の表情が思い出されてほこっりした気持ちにさせてもらっています。
暮らしの中慌ただしく家事をしている中でも、ふっと力を抜ける時間で、心に余白をくれる時間なのだと思っています。
何かを作り出すその「なにか」は人によって違っていいと思います。
私の場合は、暮らしの中で必要なもの、食べ物や使うものを自分の手を動かして作ってみたときに心がふわっと温かくなるような気がしています。たいそうなことでなくてもいいんだなと思うんです。もやもやするときにはそうじをしよう、というのももしかしたら近い感覚なのかも。掃除は気持ちがいい空間を自分で作り出す時間だから。形あるものを生み出すだけが「心の悦び」でなくていいですよね。
自分なりの「心の悦ばせ方」をいくつか見つけてみたいと思います。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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