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年末なので『FINAL FANTASY Ⅱ』の夢女子になりにいく

はじめに

 年末…!!!!!!!!!!大晦日!!!!!!!!令和6年が、ついに終わる。皆さん、いい思い出はできただろうか。やり残したことはないだろうか。一つでもあるならば、ニューイヤーに突入してしまうまでに、とにかく終わらせておくことだ。僕にも、もちろんやり残したことがある。

  僕は一度、『FINAL FANTASY Ⅱ』という作品の記事を投稿した。正直、僕はこの記事でこの『FF2』について語り切れなかったと思う。だからこそ、今年中に『FF2』の愛をもっと語らなくちゃならないんだ。



 つまり!俺は!!この記事で夢女子になるぞ!!!!『FF2』のな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




『FF2』の夢女子になるわけ

 まず最初に一つ、言っておかなきゃいけないことがある。僕は、狂っちゃいない。狂ってるんだとしたら、『FF2』とかいう神ゲーをやったやつ全員狂ってることになるからな。狂ってる?それ、誉め言葉ね

 まともであるからこそ、僕はこのゲームに夢を見ている。『FF2』というゲームは、漢がかっこいいゲームだからだ。「男」を「」という書き方にすることについて、いつだか賛否が分かれていた気がするが、『FF2』の男性キャラは全員もれなく「漢」だ。おまえらが『龍が如く』の桐生一馬を「漢」と思うのと同じだ。堂島の龍(騎士)…?

 だいぶ話がそれたが、共通認識としてとにかくこのゲームはが漢がかっこいい。その理由も様々で、戦記ものをメインテーマとして展開する物語なこと、男性キャラの死にざまにこそ盛り上がることなどいろいろあるが、中でも僕が強く感じるのは「女性キャラが少ないこと」だ。

 『FF2』に登場する女性のプレイアブルキャラはなんとたった2名。合計9名(リメイク版追加キャラ含めれば10名)ものキャラクターを扱える『FF2』で、女性は全体の五分の一程度しかいない。現代の『FF』ではありえない数字である。

 しかし、女性キャラがいないのに、あんまりむさ苦しさがない。むしろ、さながら乙女ゲーのように、漢に燃え、漢に萌え、漢に惚れる。女性キャラの入る余地がない。だから、偏っているように見えて結構バランスがいい。

 じゃあ、『FF2』には一体どんな漢がいるのか。一人ずつ紹介していこう。この記事が全国の腐男女が大喜びするような内容になれば幸いである。


ポール

 主人公・フリオニールと彼が所属する「反乱軍」に協力する腕の立つ義賊。反乱軍の宿敵であるパラメキア帝国から「がっぽり」稼がせてもらってるらしい。嫌な擬音。

 終始おちゃらけたような口ぶりで軽い男のようだが、実は熱い心の持ち主で、下手を打って捕らえられていたところをフリオニールに助けられると、その借りを返すようにその後の彼のピンチを救うという活躍の機会を得る。また、人情にも厚く、飛空艇技師のシドが死亡した時には誰よりも熱くそのやるせない思いを代弁した。

 僕はこういう「普段は軽いノリの人間が見せる熱い心」を覗くのが大好きなので、正直僕は最高だった。こいつNPCなのにいろいろ濃すぎるんだよ。

 彼はなんだかんだ言いながら最後までフリオニールたちのよき理解者だし、自分のとっておきの盗品コレクションまで渡してラスボス(パラメキア皇帝)との最終決戦に送り出すあたりが本当に泣きそうになる。結局全部こいつがくれたブラッドソードで解決したし。本当に最高の相棒。

 個人的にCVつけるなら中井和哉さんだと思ってる。まあ大体ワッカだよな。


ヨーゼフ

 雪の町サラマンドで屋敷を構える反乱軍と親しいハゲ。本当に最初の印象は「ハゲ」しかなかった。だってこいつ、パラメキア帝国に対抗するために入手したいミスリル鉱石のありかを知っていながら、帝国の脅しに屈して反乱軍本部との連絡を絶ち、挙句の果てに反乱軍の使者としてやってきたフリオニールたちも疑い冷たくあしらう。このハゲさぁ…

 しかし、フリオニールたちがミスリルを手に入れ、さらに実は人質として捕らえれていたヨーゼフの娘のネリーを奪還すると手のひらを返し信用するようになる。

 その後、次のミッションとして帝国の新兵器「大戦艦」を爆破するためにいろいろあってサラマンド付近の洞窟に立ち寄る必要が出てくると、ヨーゼフがこれに協力。一緒についてきてくれることになる。

 だが、仲間になると言ってもこいつはプレイアブルキャラとしての性能はいまいちだ。得意武器などから察するとモンク的なイメージだが期間限定キャラにしては大した活躍はしない。でも、こいつは『FF2』のストーリーで大きな爪痕を残すことになる。

 北国サラマンドのさらに北、雪原の洞窟。ここの最深部に眠るアイテムを手に入れたフリオニール一行。しかし、その出口付近にて帝国の将軍・ボーゲンと対峙する。
 ボーゲンを倒し、足早に出ようとした途端、倒れたボーゲンが起き上がり、何かのスイッチを起動した。その瞬間現れたのは途方もない大きさの大岩。

 必死に逃げようとするが、大岩の速さでは全員間に合わずに潰されてしまう。そこでヨーゼフが思いついたのは、自身を犠牲にすることだった。
 ありったけの力を使い、大岩を決死の思いで止めるヨーゼフ。娘の名前を叫び、フリオニールたちが逃げたことを確認すると、そのまま潰されるのだった…。


 僕はこの衝撃の結末に、唖然とした。味方キャラが死亡するのは、劇中ではヨーゼフが初めてだったからだ。ああ、『FF2』はこういうゲームなんだ、人がこんなにあっさり死ぬんだ、と。そう思うとなんだかめまいがして、さっきまで全然思い入れのなかったヨーゼフに、なんだか憐れみを覚えた。

 このハゲを、僕は絶対に忘れないだろう。どんなハゲでも、最後はフリオニールたちのために身を挺して大岩に立ち向かった。これを漢と言わずしてなんと呼ぶのだろうか。僕は、このハゲに敬意を表する。


ゴードン

 先に言っておこう、このゴードンという男を僕は嫌っている。先ほどのヨーゼフのように、印象がまるきり変わることがなかったというか、初めの印象があまりに強烈で不快だったというか…。どうしても、彼だけは最後まで好きになれなかった。

 でも、そんな彼を僕が漢だと思うのにはわけがある。

 彼は最序盤の最初の町アルテアにいる。パラメキア帝国に滅ぼされたカシュオーン王国の第二王子で、兄の第一王子スコットと反乱軍のリーダー・ヒルダとともに帝国と戦ったが結局敗れ、二人を見捨てて早々に逃走。結果スコットが逃げ遅れて帝国に捕まり、死亡する。そのことを強く後悔したゴードンは、スコットの婚約者だったヒルダに顔合わせできないと思い反乱軍にも合流できず、なよなよと日々を過ごしている。

 つまり、言っちゃ悪いが全部コイツが悪いのだ。スコットを手引きしてなんとか全員で生き残る道を模索していれば、早く反乱軍に合流し、味方の士気を上げられれば、なにか状況は好転したかもしれないのに、コイツは何もしようとしなかった。

 その後、やっと彼が必要になる時が来て、フリオニールが彼を探したらいなくなっている。その結果代案としてヨーゼフを呼び出し、雪原の洞窟へ赴いたらヨーゼフが死ぬ。全部、ゴードンのせいでうまくいかなくなっているのだ。僕はこれに相当ストレスがたまったし、正直許せなかった。

 だが、その後は彼も成長し、帝国に捕らえられたヒルダを救うためにフリオニールたちに逆に志願し、ともに戦う決意を固めた。それからも戻ったヒルダとともに反乱軍を指揮し、戦争を終わらせるに至る。

 『FF2』中盤のストーリーはまさに彼の成長物語である。僕はゴードンのしたことを許せないが、それでも、彼がもたらした結果はそれ以上のものだったのだろうと、思ってしまう。


リチャード

 あえて言おう、リチャード・ハイウインドは『FF』最高の竜騎士だ。

 僕が好きなのは「漢」だと言った。リチャードはこの記事で最高の漢の一人だ。ガチムチ体型で顔全体を覆う兜をかぶった騎士。「きみのおとうさんになってもいいかな?」のような迷言が独り歩きするなどどちらかというとちょっと漢っぽい(♂)感じに見えてしまう。センシティブですよ!!!これ以上は!!!

 でも、この漢はマジの「漢」だ。リチャードの物語は、知らぬ間に帝国によって仲間の竜騎士が全滅していたところから始まる。彼の復讐譚をなぞると、それはもう悲劇的だった。彼はやっとの思いでフリオニールたちとともにパラメキア皇帝の討伐に成功し、まさに「勇者」のような活躍を果たしたというのに、すぐに皇帝が復活して強大な力でフリオニールたちを圧倒する。このピンチを救うために単身皇帝に立ち向かい、フリオニールを逃がして死亡。

 自己犠牲というのは、美談にしやすいテーマだ。だから、『FF2』でも死人が多いわけだが、リチャードはまじで美しい悲劇だと思う。

 こいつはどっちかと言えばむさ苦しい側の人間だが、そのガチムチさが生み出す美しさというのも、なにかギャップのようで見ていて気持ちいい。あ、そっちの意味じゃなくてね!?

 こいつは多分スパロボとかが好きなら好きになるだろう。CVは多分杉田智和。よろしく。


シド

 あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!エッチマンだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 僕は、大体「やさぐれたおじさん」をエッチマンだと思っている。エッチなマンで、エッチマン。いいね?

 しかし、具体的にこいつの何がエッチマンなのか。まず、こいつの来歴から解説しよう。こいつは空飛ぶ船・飛空艇を初めて開発した技師でありながら前職は反乱軍のリーダー・ヒルダの故郷であるフィン王国の騎士団長だった。ナイトですよこいつ!!!「かばう」されてえ!!!!

 しかも、騎士をやめて技師になるのに「家族を捨てた」という話もある。家族ですよ!!???もしかしてこれバツイチ説ありませんか!!!?????エッチマンか!!!!!!???????


 そんなシドもフリオニールたちに協力し、飛空艇を使って何度も彼らを助け、ピンチを救った。ヒルダとともに捕らえられたこともあるなど、全面的に反乱軍に対する信頼はあるらしい。
 しかし、パラメキア帝国の攻勢が強まり、新兵器「竜巻」によってたまり場のポフトの町が壊滅するとシドも巻き込まれる。

 完全に衰弱してしまい、やっとの思いでポールの自宅までたどり着くが、もう緩やかに死を迎えるのみとなる。自分の様子を見に来たフリオニールた
ちに、シドはこう告げる。

おれは こんなざまだが ひくうせんはむきずだ!
おれが うごけるようになるまで おまえたちに
かしてやる。 いいか かすだけだぞ!!
だいじにつかえ…

 

 「貸すだけ」。彼は騎士をやめるほど飛空艇を愛していた。だからこそ、あえて貸しとして托すという、彼なりの激励だったのだ。
 リチャードやヨーゼフのような、ピンチを免れるための自己犠牲とはまた少し違う、彼なりの不器用な命のつなぎ方だった。

 

ミンウ

 エッチマンその2。ヒルダの右腕となる白魔導士で、『FF2』最初のゲスト仲間キャラ。

 反乱軍の合言葉「のばら」を覚えて、嬉々としてミンウに教えてあげると、「ふふっ」とほほ笑む。エロい。エロいってか、あざとい。

 そう、こいつのエッチマンポイントはやさぐれたところではなく、あざといところ。あざといだけなので、こいつは普通に健全なキャラ。健全にエロい。
 だって、恰好からして白いアラビア風のローブで口元を布で隠してるんだぞ!??口元見えないって一番エロいから。マジ。

 そして、こいつも自己犠牲の結果死亡する。辛いよ~。皇帝に対抗できる力を持つという究極の白魔法アルテマを手に入れるため、単身ミシディア地方へと赴いたミンウ君。しかし、アルテマを守る封印は固く、命を賭すことでしか破れないと考えた。そして、フリオニールがやってくる頃合いを見定めて、やってきたタイミングで封印をはがし、自分の犠牲と引き換えにフリオニールにアルテマを託すことにしたのだ。

 そうして、ミンウの死亡と引き換えに手に入れたアルテマ。実際強いのか?と言われると正直弱い。てか、クソ弱い

 どれだけ育成しても全然ダメージが伸びないうえ、終盤に手に入ることも相まって非常に使い勝手が悪い。ちなみに仲間キャラとしてのミンウが白魔法16種を自在に扱えるエキスパートだったので、どっちかっていうとミンウを残すべきだったんじゃないかとする説が有力である。

 だが、そんな報われないラストとそのエロさで、かなり人気が高い。また、スマホアプリにてCVがつくという大活躍ぶり!!!!!草尾毅さん!!!!!!!!????????????マ!????????


おわりに

 以上六名のエロ男たちと冒険を楽しめる『FF2』、至高のグラフィックで蘇ったピクセルリマスター版がSwitch、Steam、PS4など様々なハードで好評発売中!!ファミコンで初めて発売した作品とは思えないくらいストーリーもキャラも音楽もいいので、この記事で推しができたなら、やってみてくれよな!!


夢女子の言葉を借りるなら、これが「ぴえん」というやつです

 というわけで、2024年もどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくね!!!!!!!!!!!!!!!ファイガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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