名探偵コナン・全『キミがいれば』構成・分類表【聞き分け・イントロクイズなど】
0.はじめに
先日投稿した名探偵コナン・全メインテーマ構成・分類表【聞き分け・イントロクイズなど】に引き続き、メインテーマに歌詞がついた『キミがいれば』全曲の構成を分析したいと思います!
メインテーマの記事はこちら↓
キミがいればが使用された映画一覧
注意点
14番目の標的は、原曲ver.
探偵たちの鎮魂歌は、世紀末ver.
100万ドルの五稜星は、劇中では未使用。サントラにのみ収録。
TVアニメ等での使用は記載していません。
目次
1.『キミがいれば』分類表【一覧ver.】
とりあえず、全てまとめたものを貼っておきます。
※注意
筆者の音楽知識は、義務教育における音楽の授業のみです。
そのため、何かと間違っている箇所があると思います。
特に途中で変わる拍子やテンポに大苦戦しています。
そういった事から、小節数がズレている可能性が大いにあります。
間違いを発見した際はコメントで優し~く指摘してください。
その他、提案、解釈違い等あればどしどしコメントしてください。
気が付けば修正、コメント返しをします…
音源はすべて、CDのサウンドトラックを元にしています。
※表のフォーマットについて
この表のフォーマットは、まつゆう様の「劇場版名探偵コナン・OPテーマの変遷」を参考にさせて頂いております。
2.この表の見方など
この表で使用しているメロディ分類
内容は下の画像のとおりです。
※メインテーマの記事からの引用です。Dメロとかは関係ないので無視してください。
3.『キミがいれば』の基本構成
ここではまず、名探偵コナンの『キミがいれば』の基本構成を簡単に説明します。
上の画像の通り、名探偵コナンの『キミがいれば』は、
イントロ+1番+間奏+2番+アウトロ
という基本構成で作られていています。
1番はAABA'全てに歌詞がついていますが、2番はAメロ1回分歌詞が短い事から、2巡目のAABA'の最初のAメロは歌詞無しです。
4.『キミがいれば』のグループ分け
メインテーマの場合は系統樹を作り、複雑なグループ分けを行いましたが、『キミがいれば』の場合は非常にシンプルです。
1-原曲系統
キミがいれば(原曲)
アルバムバージョン(最後にコナンの決め台詞が挿入されている以外は原曲と同じ)
世紀末ヴァージョン
暗殺者ヴァージョン
十字路ヴァージョン
劇場版第1作『時計仕掛けの摩天楼』にて初めて使用された原曲が属するグループ。構成は全て完全に同じ!
構成
イントロ+AABA'+イントロ+AABA'IA'IA'+アウトロ
構成はシンプルで無駄のない作りです。イントロもメインテーマで最も使用されている標的系統ではなく、摩天楼系統のメインテーマが使い続けられています。
また、メインテーマと異なり歌詞という制約があるため、大胆なアレンジは難しいと考えられます。
※イントロについて、摩天楼系統イントロと描いていますが、摩天楼のメインテーマとは少し違うので、キミがいれば系統にしても良いかもしれません。
2-菅野系統
ハロウィンの花嫁ヴァージョン
黒鉄の魚影ヴァージョン
100万ドルの五稜星サントラヴァージョン
2022年のハロウィンの花嫁にて、キミがいればが復活!
同作からメインテーマ含む劇場版の劇伴が菅野祐悟さんに交代になりました。それに合わせて、これまで全く構成が同じだった『キミがいれば』に新たなアレンジ・構成が登場します。
ハロウィンの花嫁ver.
オリジナルイントロの採用(メインテーマと同様に)
1番のAABA'前に、メロディのみ(歌詞なし)Aメロが追加
間奏がイントロ→Cメロに
これらの結果、
オリジナルイントロ+AAABA'+Cメロ+AABA'CA'CA'+アウトロ
という構成になりました。
歌詞がある以上、メインテーマほど自由な構成の変更は出来ないと考えられます。
菅野さんに交代してからメインテーマでも従来のイントロのメロディが使われなくなりました。それに合わせて、従来のイントロ部分がオリジナルメロディやCメロに置き換えられているという構成になります。
黒鉄の魚影ver.
バラードの採用
構成は、
AABA'+オリジナルイントロ+AABA'+Cメロ+AABA'CA'CA'+アウトロ
です。
やはりこのバージョンでの最大の注目点は、イントロ前のバラード調の部分でしょう。
その結果、単純にAABA'が1巡増えており、過去最長の構成になっています。
サントラ収録ver.は、1番がバラード風に、劇中ver.は2番がバラード風になっており、後者は劇中でしか聞けません。
100万ドルの五稜星ver.
標的系統のイントロ『キミがいれば』初採用
男性ボーカル初採用
本編未使用
構成は
オリジナルイントロ+AABA'+イントロ+AABA'IA'IA'+アウトロ
です。
『キミがいれば』の歴史の中でもかな~~~~り異例の1曲です。
まずは男性ボーカル採用。今までは女性ボーカルだったキミがいればですが、初めて男性ボーカルが採用されました。それに合わせて曲のキーがかなり下げられており、印象がかなり異なります。
また、メインテーマでは最も使用されていた標的系統のイントロメロディが、初めて『キミがいれば』で使用されました。
さらにさらに、このバージョンは劇場版本編では使用されておらず、サウンドトラックを買った人だけがボーナストラックとして聴ける、レアな1曲となっています。
5.まとめ
メインテーマとは異なり、曲数も少なく構成の変化も少ない『キミがいれば』ですが、2022年に復活し菅野祐悟アレンジによってようやく構成の変化が起こりました。
毎年劇場版公開前に届くサントラをじっくり聴いてから映画館に運ぶ私としては、ハロウィンの花嫁でキミがいればが復活したときの感動は言葉にできません。個人的には、ハロウィンの花嫁ver.のみ1番の前にAメロ(前奏)が挿入されているのは、「歌詞なしAメロを挟むことで、いつものクライマックスのメインテーマアレンジ曲と思わせておいて、いきなり歌詞が始まりキミがいれば復活を伝えるサプライズ演出」だと思っています。笑
また、黒鉄の魚影ver.は冒頭のバラードもそうですが、2番のストリングスが良すぎて、公開前にサントラを聴いているときに号泣してしまいました。そして、映画を観て更に号泣…
100万ドルの五稜星はver.、なんか、こう、聞き馴染のない感じがすごくて…なんとも言えないです…笑 何回も聴けば慣れるのか!?
まあ標的系統のイントロが使用されたことは嬉しいです!
来年以降も新しいキミがいればアレンジを聴くことができるのか?是非とも期待したい所であります!
ということで、最後まで読んでくださりありがとうございました!
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同じようにメインテーマでも構成を分析しているのでぜひ!
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