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日がな一日言語学

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#育児

「3000万語の格差」

結構前に買っていたけれども、さらっと見て放置していた本。夏の出張の時にも言及されたので読まなきゃ読まなきゃと思っていて、つい後回しになっていた。とはいえ、必要なのでようやく読んだ。 タイトルの「3000万語の格差」というのは、この人がやった研究ではなく、ハートとリズリーという研究者が、乳幼児期の子どもの家庭に定期的に記録を取りに行ってみて、親が専門職、普通、貧困(ただし定期的に家に行けるくらいには安定している)で、上位と下位で子どもが聞いている語彙数の差が3000万語くらい