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母との別れまでのカウントダウン_2010年1月8日の日記より📝

エッセンシャルマインドトレーナーReZAが、
エッセンシャルマインドを手に入れる
大きなターニングポイントとなった、母の急逝。

2010年1月9日に、母が亡くなるまでの心境を
当時綴ったリアル日記から感じてください。

2010年1月8日(母が天国に逝くまであと1日・・・)

この日は、もうあと一日で母が逝ってしまうことを知っていたかのように、前もって会社に看護欠勤をいただいて、一日じゅう母と過ごすことを決めていた日でした。

家族の中でも一番、自分が母のそばにいたし、それは今の私にとっての心からの喜びだったし、母にもこの愛情が伝わっていることを感じていました。親子関係は、順風満帆ではなかった時もあったけれど、終わりよければすべてよし、を具現化したような、産まれた瞬間に戻って全てが報われたような、そんな穏やかな感覚でした。

しかし、この日、一気に自信を失うできごとがあったのです。
「そういえば最近、母は歯磨きをしていないな」と気づいてしまった私。
母は、私たちが小さいころ、毎日丁寧に歯磨きしてくれて、自分でするようになった時も、食後・寝る前に必ず「歯磨きした?」と声をかけてくれて(当時は面倒臭かったけど^^;さらには時に「ママがこんなに虫歯なしで育ててあげたのに、虫歯作ったら承知しないからねっ」と半ば強制的にでしたが(笑)、そのおかげで、いつしか息を吸うように食後の歯磨きは習慣となりました。
そして、そのおかげで大人になった今でも、私たち姉妹は、産まれてこの方1本も虫歯がありません。

そんな母に、虫歯を作っては大変!と思い、看護師さんに磨いていただくことにしました。すると、病床の母にとって口に指を入れてあちこち触られるのは、無理があったようで、、、
看護師さんが退室してすぐに、吐き気をもよおしました。私はその瞬間、「どうしよう・・・怖い」と感じてしまい、看護師さんを急いで呼びに行き、対応していただきました。

こんなに近くで看ていたのに・・・
自分が一番母のお世話ができていると感じていたのに・・・

無力さを思い知った日。これが母との最後の夜でした。
それでも、母はそんな私の気持ちは知らずに、もう意味のある会話は挨拶だけとなった中で、温かい時間を過ごしました。
おやすみ
おやすみ
これが最後の会話でした。


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