#172 【買うべし!】 ZERO AUDIOのイヤホン、ZIRCO TENOREが超特価すぎてヤバい件をお伝えしたい!
昨日の記事で、eイヤホンがZERO AUDIO製品をどえらい値段で売っている、という話をした。これが新機種発売の前触れなのか、ZERO AUDIOブランドを展開する共和ハーモネット社のイヤホン事業終了(きっとそれはない…今でも新製品を出せば話題になるメーカーだと思う…)なのか、はたまた決算前の在庫圧縮なのか(たぶん、こっちだろう…)とにかく、いろんな想像を巡らせてしまうくらいの、出血大サービスなのは間違いない。
ただし、わざわざ個別に記事化して紹介したところで、めぼしい商品はすぐに買えなくなってしまうのではないか?と思ったり、この価格をあまりデカデカと喧伝してしまったら、万が一、通常価格に戻って販売が継続されたとき、誰も買わなくなってしまうのではないか?という、余計な心配さえした。だから多分、記事にはしないと書いた。
しかし、わたしが購入したZIRCO TENOREの音を聴くほどに…正直言って、惚れた。これは、わたしが所有するいくつかのイヤホンの中でも、かつて所有していた数々のイヤホンを合わせても、かなり音の良い部類に入る製品だと思う。eイヤホンの販売ページを開いて、予備にもう一本買っておきたい欲を、必死で抑えていたくらいだ。
※「予備に」というのは、わたしにありがちな買い物依存思考である…予備を買っておいて正しく活用できるのは、トイレットペーパーのような消耗品だけなのだ。耐久消費財は、壊れる頃にはまた、別の製品が欲しくなっているものなのだ…
昨日の記事では、ZIRCO TENOREとBASSOのAmazon販売ページ(出品者はeイヤホン)を貼っておいたが、どうやら他にもいろいろと安いらしい。3月末までと、期間はまだまだあるし、きっと在庫もそうとうあるのだろうと推察した。というわけで、やはり記事にしておこうと決めたのだ。
※3月25日:eイヤホンのサイトで確認したところ、セール期間が4月30日まで伸びていました。
イヤホンの音作りには、ユーザーのニーズが反映されている。低音がズンドコ響く音が売れるとなれば、そうした製品を作るし、アニソンを聴いている人が多いとなれば、女性ボーカルが映えるイヤホンが作られる。中華イヤホンが台頭してからは特に、そのスピードが早まった。
耳を塞がないイヤホン、というジャンルがあっという間にレッドオーシャンと化したように、新たに拓けた場所はすぐさま戦場になる。「世界の工場」たる中国の製造能力は凄まじい。売れるとなれば、瞬く間に類似品が作られ、果ては雑貨屋や100均の棚にすら並ぶことになる。先駆者の足跡から数年で、そこまで堕ちていく世界なのだ。
わたしが、ETYMOTICのER4系統のシリーズや、finalのEシリーズが好きな理由は、そうしたトレンドとは全く別に、あくまでエンジニアリング本位で作られた製品だからである。そして、ZERO AUDIOも、そうしたもの作りが出来るメーカーの一つだと思っている。
ポータブルオーディオがお好きな方なら、CARBO TENOREとCARBO BASSOの2製品を覚えているだろう。3千円台で買える定番機種だった。CARBO TENOREの方は、まだホワイトのモデルを店頭で見かけるが、しかし今さらそれを買う必要はない。今ならその予算で、上位機種が買えてしまうのだから。
ZIRCO TENORE M-DX200-ZT
この、ZIRCO TENOREでいろいろなジャンルを聴いてみたが、きわめて素直な音づくりで、何を聴いても心地がよい。安く買った身でこう言うのもなんだが、公式サイト価格の9,880円でも、それ以上の価値がある製品として、オススメに挙げていたことだろうと思う。
ニュートラルサウンドだが、あくまでリスニングイヤホンとして、音楽を楽しむためのチューニングになっていると感じる。深く響く低音や、高く伸び続ける高音、という特徴は無いが、多少の強調はあり、やりすぎない程度にノリのある音作りになっている。
気になる点としては、曲によりボーカルがほんの少し、遠いと感じることがある。これは前述の、音楽の「ノリ」を活かした結果だろうか。しかし、いわゆる「ドンシャリ」と呼ばれるような音ではない。中域がごく僅かに凹んでいる印象がある、という程度に止めているものと思われる。
しかし、音楽全体のまとまりは、きわめて良い。不自然だと感じることや、聴き疲れをすることは無い。本体が小さくて軽いのもいい。イヤーピースの選定がしっかりできていれば、遮音性も高く音漏れに強い。総じて、価格と性能のバランスが良い、ジャンルや用途を問わず、幅広く活用できる製品だと思う。(だから、とりあえずポチッておいてもいいと思うよ…)
ただし、耐久性についてはよくわからない。ケーブル交換可能なのだが、MMCXコネクタが本体ではなく、ケーブルの中ほどにあるという妙な作りになっているため、プラグ側ではなく本体側の根元で断線した場合が心配だ。(だから…予備が欲しくなってしまう…我慢だ…)
買っていないものをオススメはしない主義なので、わたしが言えるのは「ZIRCO TENOREのセールは買いだ!」ということだけなのだが、他のセール対象品もAmazonに出品されている。どのような音かは各々検索や販売ページのレビュー等でご確認いただき、無くなる前に決断しよう。とにかくいずれも、激安価格と言っていいものばかりである。
追記①:イヤーピースについて
このイヤホンはノズルが細く、他社製のイヤーピースをつけるとゆるゆるで、ほとんど使い物にならない。また、標準のイヤーピースは、質こそ悪くはないものの、わたしにはサラっとしすぎていて、装着位置がズレやすく、耳への固定が不十分だと感じた。(もっともこれは、人による。自分の耳の形に合うか、合わないか、という話だ)
また、付属品のイヤーピースは開口部が狭く、装着した際の「当たりどころ」が悪ければ、左右の音量差を感じてストレスが溜まる。そもそもわたしは、耳をみっちりと塞いでくれる方が好きなので、コンプライのイヤーピースに交換した。TRZ-200は細めのノズルに適合するタイプで、これはZIRCO TENOREのノズルにピッタリと嵌る。上述した問題は、これによって解決できた。
追記②:汎用性の高さについて
あまりにも素性の良い(変な癖がない)クリアな音で、音楽はもちろん、あらゆるコンテンツで快適に使える。上記のコンプライと組み合わせた時には装着感の良さ、遮音・音漏れ耐性がさらにアップする。おまけに本体は小さくて軽い。現在の価格(3,890円)ならば、間違いなくイチオシの製品だと言ってもいい。
追記③:結局我慢できずに、予備にもう一つ購入してしまいました…
追記④:純正バランスケーブルも買いました…
もう、外出用で酷使するよりは自宅のアンプ(FIIO K7)に繋いでバランス接続で聴こうぜ、主役級に昇格だよこのイヤホン。というわけで、バランスケーブルも購入した。ちなみにこちらも超特価(公式サイト価格3,980円→1,590円)であった。
追記⑤:純正ワイヤレスレシーバーも買いました…
この組み合わせが一番良いかもしれない。イヤホンもレシーバーも軽量だし、ワイヤレスだと音質面での不利とか、上流(アンプ等)で音を良くするといった要素は、割り切らないといけないけれども、なんだかんだ言っても、一番使っちゃう組み合わせはきっとコレだなという確信がある。この製品はAmazonに出品していないようだが、eイヤホンの販売ページから購入できる。こちらも勿論、超特価(公式サイト価格7,680円→2,990円)である。
結局いろいろと買い揃えてしまったなあ…まあ、それほどイイ機種だということです(笑)
それでは皆様、良いポタオデを。