日本音楽業界への、著作権に関する1提案
「歌ってみた」に関する著作権のお話です
現時点では
・カラオケで現場で歌っている動画はギリセーフ
・カラオケの音源を使って、家で歌ってみた動画を作成(要するに歌っているのはカラオケ外)はNG
・シングルCDによく付属しているインストゥルメンタルを使って、歌ってみた動画作成NG
となっています。
しかし、最近ゲーム業界では「ゲーム実況してみたを動画にしてもらった方が、面白そうだからとして視聴者が購入してくれることが多い」という認識が広がり、PS4ではついに実況することができるシステムが導入されました。
しかもPS4は本体が他機種より高く、Switchのように携帯性もゼロというため、当初はSwitch優勢で、PS4はあまり売れていませんでした。
しかし今やSwitchの売り場よりも広い面積でPS4ゲームが売られていることが多く、PS4で実況した動画もバンバン上がっています
そしてまたその動画を見た人が「俺も実況したいからPS4欲しい」となったり、「このゲーム面白そうだからPS4買おう」となったり、いい循環が発生しています
これは実際「やってみた」の人たちとつながりをもって感じたよく聞かれる声でもあり、実際動画をご覧になれば、コメントで同じようなことが書かれています
これが意味することは「時代は変わった」ということです。
著作権はもちろん守らなくてはなりません。
次の創作活動が阻害されるから。大切な権利です。
しかし、著作権の一つである「公開権」についての解釈は見直しが必要なのではないかと問題提起させて頂きます
実際成功しているPS4が見てわかる通り、著作権を守ることは大切ですが、プレイヤーが自らネットに公開することで、逆に勝手に商品を宣伝してくれ、しかも良さまでアピールしてくれるものだから、購買層が増えるのです
例えば、私はRPGの実況をしている方の動画を見ていました。しかし、その人が生放送でバイオハザード4をプレイしていたんですね。私は全く触ったこともないし興味も全くないゲームでしたが、いつもの実況者さんだからと視聴していました。
そうしたら楽しそうにプレイしている様子から、ゲームの面白さがわかり、私は結局バイオハザード4を購入して全面クリアもしましたし、Wii版も買い直しました。リベレーションズも買いました。
このように、実況者がプレイするゲームは絶対1つではありません
そのため、こうやって全く興味がなかったゲームも「その人が実況しているから」と見てみて、良さがわかる、動画を見ているからある程度システムを飲み込んだうえでプレイできるからすぐ楽しめるというとても良いメリットをもらいました。
Switchを販売している任天堂も、この動きに対し、今度実況できるアップデートを予定していると発表しています
現在のゲームプレイヤーはただ遊ぶだけではなく、遊んでいる自分をネットに公開して、ゲームの楽しさを共有したいのです
さて、それに比べてスタートダッシュが遅いのが音楽業界です。
今や音楽業界はズタボロです。はっきり言いましょう。アイドル以外CD売れてません
だからこそ、どんどん保守的になっていき、守りの姿勢に入ってしまうのはとてもよくわかります
しかし、ここで一気に攻勢に転じてはいかがかと提起したいです
今でも、音楽業界でしっかりいい曲は出続けています
しかし、今や音楽番組もなく、宣伝する場もなく、どんなにいい曲が出ても大衆に知らせる手段がありません
そこで「歌ってみた」を利用するのですよ!
今私は実際「歌ってみた」をやって3か月になります。色々な歌い手さんがいます。今はスマホでも録音ができるので、スマホで録音した自分の歌声をなんとかオケに乗せてアップロードしている方から、マイクを購入して録音している方まで様々
そして実力も様々です
中には歌ってみたからプロになった方でも、歌ってみた動画がいい宣伝になるからなのか、歌ってみた動画を続けている方もいます。勿論そういう方にはファンが沢山ついています。
勿論プロになっていない方だって、ファンがそれぞれについています
その人が歌って「いい曲だな」と思ったら大元の歌っている方はどんな風に歌っているのだろう、と興味を持つ確率はある程度あると私は思います
「あ~私ずっとLiSA興味あったけど、あの人が歌ってるの聞いたらやっぱりいい曲!アルバム買ってみようかな」とか思うかもしれません
しかし、そこでとにかく私たち歌ってみた陣を邪魔するのが著作権です
何故CDにのっているインストを使ってはいけないのか!そのインストは何をする目的で使用するために入れているのか!
仮に「シングルCDに付属しているインストだけは歌ってみた使用OK」と音楽業界が許可を与えたら、皆歌ってみた陣はこぞってシングル買いますよ
だって音源としては最強ですから。
歌ってみたの人口は、私がやっていて思ったのですが本当に多いです。
みんな、歌が好きです。音楽が嫌いな人はいません。ラーメンきらいな人がいないのと同じです(笑)
そして現代の人たちは、上手く歌えるようになるほど歌いまくった自分の好きな曲を自分で歌ってネットで公開したいんです。皆に聞いて欲しいんです
歌の上手い下手は関係なく。
その人たちが自分が歌いたい曲を全部シングルで購入したら莫大な収益が見込めます
ちなみに、私は3か月の歌ってみた活動で約30曲歌いました。これが全部シングルを購入してインストゥルメンタルをBGMに歌っていたら、3万円が音楽業界に流れていたわけです
しかし現時点では「シングルCDのインスト使用禁止」になっているから、シングル曲はいつかアルバムに収録されますし、誰もシングル買いません。
あー勿体ない。
しかもシングルのインストはガイドボーカルがついていないので、歌ってみたにはもってこいなのですが、その分歌の上達度・熟練度が要求されます
となると、練習する場所はカラオケですよね
そうすればカラオケへ行く人が増え、今度はカラオケ屋さんが儲かります
カラオケで歌って貰えば、その著作権料でまた音楽業界が潤います
ほら、みんなハッピー。win&win&winだと思いませんか?
ひとつ著作権について攻勢に出るだけで、これだけお金が回ると私は考えます
実際他の方が歌っているのを聞いて「懐メロだけどいい曲だなあ!」と思ったりしても、結局音源がなくて私も歌いたいのに歌えないなんてこともあります
いっそ「カラオケ用インストCD」なんていうのだって出したって私は売れると思います。CDだけでなくダウンロード販売でもインストの売り上げなのに大盛況でしょう
そして歌う練習の過程で必ず大元のアーティストさんの曲を何度も聞いて、「やっぱりプロは凄いな」と感動すら覚えます。それは自分が歌ってるからこそわかることがいっぱいあるからです
だから、実際に歌われているアーティストさんの価値は下がりません。むしろやっぱりすごいとリスペクトされ、歌うために沢山聞きますから、より好かれるのではないでしょうか。
時代は変わりました。
海賊版を恐れて著作権を必死に守る時代は終わりました
そこから一歩踏み出し、ただ聞くだけだった購入者がそうやってネット上に自分の歌をアップロードしたいという時代に変わりました
音楽業界も是非、自分たちの利益を更に上げるために、変わって下さい
上記例は私が考えた一例にすぎません
もっとうまい形で緩和していけば、もっとうまく収益を上げる方法があるかもしません
そしてまた、音楽業界が盛り上がっていくことを、1音楽ファンとして私も願っています
守ってるだけじゃ稼げないんだよ!!
攻めていきましょう!!
これからだっていい曲たくさん作って下さい!
そして聞くだけだった私たちは、それを聞くだけでなく歌って楽しんで、またCD買いますから!
もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)