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映画の感想 「シモーヌ」は悪夢を回想する
勘違いシモーヌ違いで鑑賞。
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映画は政治家になった若い方のシモーヌ。刑務所の環境改善に活動するところはナイチンゲールみたいにも見えます。
バチカンの長男の国で同化ユダヤ人が人工中絶合法化に挑む----ちょっと想像がつきませんでした。
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わたしにとって印象的だったのは、ベッドに寝られず、床の上の方が安心して眠れるシーンでしょうか。
わたしの悪夢は、ひとつはどこかで見たことがある街中で迷子になるもの。もうひとつはやはり既視感のある街並みの中でカバンを紛失したことに気がついて慌てふためくもの。運が悪いとその組み合わせもの。
どうすれば悪夢から解放されるのかしら。
事件が解決したら、羊の鳴く夢を見なくなると思うか。
若い頃、死者の遺言に操られて犯罪を実行するなど荒唐無稽と思っていましたが、犬神松子や獄門島の名士たちに年齢が近づくにつれて、偶然が偶然と思えなくなってくるもの、とひしひし。生者の呪縛は、物理的に離れればたしかに薄れるものです。気持ちも楽になり、余計な疑念に悩まされなくなります。しかし、死んだ者の呪いは、無限にループする----そうかもしれません。
生者のストレスが薄れて悪夢を見る回数が減り、すこし悪夢に耐性がついてきたような気がします。思いかえせば、健康に長生きしたくないと思っていました。病気もあるし、祖父母伯父伯母のように60くらいで亡くなるものだと。
ちなみにわたしの子どもの頃の「シモーヌ」といえば----。
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「シモーヌ」という映画はもうひとつあり。
いずれにしても「シモーヌ」という名前は呪の濃い名前なのかもしれません。
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見出しの写真は映画「オレンジと太陽」の怖い荒野の修道院での最後の対決シーン。