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読書の感想 「グアテマラの弟」にメッセージやスローガンはいらない

知らない本はまだまだたくさんあって、図書館通いは楽しく、また経済的に助けになります。
最近は「カーリル」だったかしら、各地の図書館のデータをまとめて総合検索ができるサイトをみつけました。
文庫化しているので、以前ならあっさり購入していたでしょう。貧しくなって少し賢くなりました。

この著者がグアテマラに弟さんを訪ねたのは1993年ころ。
同じころ、わたしは黒沼ユリ子さんに彼女のグアテマラ訪問の目的を尋ねて、「演奏会に招聘された」と戒められた、あのころ。
最終話の父娘ウエウエ贔屓の縁は微笑ましく、興味深く。
文から想像して旅情をかきたてられました。
なにより今流行のスローガンが出てこないのが好いです。コーヒー関連はスローガン優先が目立ちすぎます。2007年の書下ろしなので、スペシャルティ、サステナブルやら、えすでぃじじい、みたいなスローガンはありません。

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