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21世紀・バロック音楽名曲選100

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礒山版「バロック音楽名曲鑑賞事典」には登場しない曲を探して。徐々にお飾りで採用された作曲家の作品を探り。有名作曲家の録音が増えた作品を探します。そうすれば、100曲くらいあるんじ…
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2020年5月の記事一覧

礒山100選 プラス皆川100選

礒山100選は、17世紀初頭から18世紀前半の1世紀半を想定し、おおよその発表年代順の並べ、作曲家はペルゴレージの1710年生で区切り、バッハの息子たちは除きました。
歌劇の生まれた時代でもあるため、録音点数増とも相まって選曲が多い。
協奏曲が登場もしています。

声楽作品 歌劇13曲 宗教曲28曲 世俗曲6曲
器楽作品 協奏12曲 鍵盤ソロ17曲 その他のソロ13曲 合奏曲10曲
規模はまちまち

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名曲名盤100「ルネサンス・バロック」

2007年の礒山版「バロック音楽名曲鑑賞事典」、100曲のうちバッハとヘンデルで28曲。ほぼ1/3です。1992年に皆川達夫が著した「名曲名盤100・ルネサンス・バロック」では、1992改定前には「百章のうち三十二章をバッハ、ヘンデルの作品に当ててきましたが、今回の改訂にあたってバッハ、ヘンデルの作品はすべて割愛しました」。皆川さんはビバルディ5曲も省きたかったに違いありません。はっきりと好まない

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笑うバロック展(377) グラウプナーとビオラダモーレのdvd



Johann Christoph Graupner (1683-1760)
For viola d'amore & more
APV002 , DVD-Video - TT: 90'47"
World Premiere Recording

曲目

1) Johann Christoph Graupner - Concerto for viola d'amore, viola and orch

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笑うバロック展(387) バロック音楽「新3大」「独奏楽器のための協奏曲」

独奏楽器のための協奏曲は、バロックの発明品のひとつです。発明品なので、実はそんなにたくさんあるわけではありません。コレルリとかクープランは残していません。

ビバルディがほとんど協奏曲のチチといってよいかと。ミニマルの祖かも。いずれにしても「独奏楽器のための協奏曲の大王」であることは間違いなさそう。

ヴィヴァルディは書こうと思えば高度に対位法的なフーガなどの音楽も書くことができたが、より直感的で

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笑うバロック展(389) バロック音楽の得意な巨匠たち「脱帽して、ひざまずいて」

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ごくごくまれにではあるけれど、シャルドネを極端に遅摘みにし、貴腐化を待ってから収穫することもある。貴腐といっても甘口ワインをつくるわけではなく、濃厚で力強い辛口に仕上げられる。
かのロマネ・コンティ家がつくっている「モンラッシェ」がその代表で、そんなにも遅摘みにしながら、しっかりとした酸が残っているのは、神秘としか言いようがない。そういう特別な畑なのだと考える他にないだろう。
ちなみに、

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