シェア
夏川みわこ
2018年3月21日 22:05
やる気曲線は乱高下を繰り返す。あの時の気持ちはどこへやらだからわたしという人間は信用できない。散らかった部屋のベッドの上で過ごす休日。なのに疲れはいっそう体を押しつぶしていくよう。季節外れの雪でエアコンをつけっぱなしにしていた。あぁ、きっとこんなにもやる気が出ないのは酸欠だからだ。そう思いたち、窓を開ける。湿った冷たい空気が気持ちよくてやっぱりわたし、生ぬるい温度
2018年3月18日 19:06
自転車で通るたび 通るたびにその家からは拙いピアノの音が聞こえた。閉ざされたレースカーテンの向こうでまだペダルに足が届かないような幼い女の子が一生懸命にピアノを練習しているに違いないその純粋な音色にいつも心が洗われて初心に戻してもらえるような背筋がのびるようなぎゅっと心の臓をつかまれるような思いがしていたんだ。でもある日、カーテンの向こうが見えてしまった。中高
2018年3月6日 08:58
最近ちょっと、調子がいい。それはできる限りでだけど、「変わる」ことを決めたから。今までは「変わりたい」だった。でも、「変わります」と言えたのだ。その時にもうわたしは、一歩、変われたのかもしれない。そう言ってからわたしは昔好きだったアニメを見返した。そのアニメの主人公も、わたしとは違うが舞台に立つ人だった。彼女は、到底無茶だと思うことにも「やります」と言って頑張る人だった。
2018年3月3日 14:53
しばらく留守にしていた家に帰ってきたときの独特な、あの空気はなんだろう。意図せず留守にしてました。まずは、「ただいま」と言ってみる。しばらくしたらまた旅に出るでしょう。その時には、今回よりもう少し旅先から手紙が書けたならいい。心に留まる景色が色々あります。そばを通るたびに聞こえる拙いピアノの音色。深夜1時近くにひとり自転車をこぐ、あの帰り道。朝の澄んだ空気と