俺か、俺以外か。ローランドという生き方
きっかけはkindle unlimitedであったから、という以外にない。そもそもRolandという存在は知っていたけれども、それ以上でもそれ以下でもなかった。でも、自分とは違うであろう異質の存在だから、手に取ってみようと思った。
ところが読んでみると随分印象が変わる。何よりこの人は真面目に生きてきた、という印象である。もちろん、それでも異質なことには変わりないのだが、相当な努力や考えがあって、今の地位を築いたのだなと思わせられる。
お金を持っている人だからこそ言えるセリフである。ある意味、真理に近いが、現代を生きる人でもこういう言葉が出てくるんだなと感心する。ちなみにこの章のタイトルは「金で買えないものの価値は、金で買えるたいていの物を手にして初めてわかる」である。はい、その通りですね。
これもそうだなと思わせられる。価値あるものが最も売れるかと言ったらそういうわけでもない。本当に価値あるものは、本当にその価値を認められる人にとっての価値である。そんな風に思える。
みんなに平等ということが、かえって平等ではない、ということを示している。やはり、誰を重んじるかというのは意外と大事なのだと思う。ここではお金を使う人という観点で、それはビジネス的な考えだと思う。どう接客すればよいか?という、大きなヒントになっている一文である。
そんな感じで、Rolandの本から学べることは結構ある。自分とは違うやと思っている人ほど、読んでみたほうがいいと思える一冊である。
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