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読書感想文 2021/11
今月読んだ本は3冊。また、いつも月くらいのペースに戻ってきたようだ。
こちらは高校サッカーの強豪校、青森山田高校を率いる黒田監督の著書である。強いチーム、勝ち続けるチームを作るうえでの監督の考えが記されている。サッカーで強くなるには、サッカーだけやっていればいいわけじゃないことがよくわかる。よく、プロだからそれ以外のことはちゃんとしていなくてもよい、みたいな話があるが、大抵の人はそうはいかないと思う。やはり、人間としてきちんとしている人でないと、どこかで綻びが生じてうまくはゆかないものだなと思う。
生物学の研究をする北大准教授 長谷川英祐氏の著作。結構変わった先生?のようで、HPの自己紹介ページも何となく面白そうな人、という感じだ。
現代社会は、全てにおいて効率、効率、効率である(と思う)。何をするにもスピード感が求められ、それはある種、正しいのかもしれないが、何かをじっくり考えてみるとか、ちょっと回り道してみるとか、そういうことが許されにくい社会になっていると思う。この本は、生物学的な内容ながら、そういった社会の構図に対して警笛を鳴らすような、そんな内容である。わかりやすく書かれているとはいえ、結構ガッツリと専門の話が出てくるので、読む前の心構えが大切だ。
渋沢栄一氏が生涯に渡って尽力し続けた養育院の運営。その背景には、明治維新後の東京で、自らの力で生きていけない人たちが溢れかえっていたという情勢がある。大河ドラマでは、先妻の千代が養育院の事業に精力的だった様子が描かれているが、その千代の意思も汲む形で栄一は力を注ぎ続けたのかなとも思う。それにしても、歴史というのは強者の都合で書かれ、都合の悪いことはあまり残らないものなのだなと思い知らされる。
今年も残すところ残り1ヶ月となった。今年最後にどんな本を読もうかと思案中である。
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