心をととのえるスヌーピー
何かに思い悩むときは先人の知恵を借りたいと思っている。悩みと言えども人間の歴史のことだ、世界のどこかで同じような思いを持って生きてきた人たちがいるはず。身の回りの人に話をしたり聞いてみるのも良いが、古典的なセオリーのようなものがあるんじゃないかと思う。
そういうときの信頼度はやはり書物かと思う。様々な考えを記したエッセンスがそこにある。ずーーっと考えられてきたことを本にしてまとめてあって、それを千円札数枚で買えるならば安いものだろう。むしろ、価値のあるものを手の届く範囲に収めてくれていることに感謝せねばならない。
そこまで書いたが今日紹介するのはスヌーピーと禅を絡めた一冊である。もともと買うつもりは無かったのに、たまたま書店で見つけて買ってしまった。しかもジャケットにやられた、いわゆるジャケ買いである。なんとミーハーなことか・・・と自分でも思うが、昔からスヌーピー好きなので致し方ない。
でも、きっと禅の本をいきなり本格的に入ったら挫折していたかもしれない。それをシュルツの描く4コマ漫画に合わせて解説してくれているというのだから頭に入ってきやすい。この手の本は一度ならず、気になるときに気になるところを読んでみるというのが良いと思う。たぶん、目に引っかかったページがそのときの自分が必要としている項目だと思うからだ。
ちなみに本書は1,300円+税である。通常の表紙に加えて、期間限定の表紙を見てしまったら、これは買うしかないと思った。ジャケ買いしてしまう値段だし、中身も結構しっかり書かれているので、この値段はお得感がある。せっかくなので、本書から一つだけ紹介したい。
自分だけ自分だけ…と独りよがりになるよりも、すこし視点を上げてみたら余計な孤独感を覚えなくてもいいのではないかと、心に沁みる禅語だと思う。