【中学受験】「1月に小学校を休むか問題」について【教育/小学生】
中学受験が目前に迫る「1月になると、小学6年生の半分以上が学校に来なくなる」ことについての議論が進んでいる。
というニュースを読みました。
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中学受験をする小学生にとって、一月は「最後の追い込み」と「今までの知識の整理暗記」が重要な月ですから、学校授業よりも受験対策を行いたいという考えの家族が多いことは理解出来ます。
私は東北南部在住なので、首都圏の中学受験についてのイメージがわかないのですが、中学受験をする生徒を教えたことは二桁回数あります。
私が担当した生徒たちは偏差値がそれほど高くない(偏差値45~60程度)生徒がほとんどでしたので、親も子供も一月になっても結構緩やかな雰囲気な家庭が多かったですが、私の担当していた生徒はめでたく第一志望に全員合格しています(自慢では全くないです)。
ですので、私には理解しにくいのですが、きっと首都圏に住むご家庭は私がイメージ出来ない程ピリピリしているのでしょう。
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しかし、
12月から受験日まで長期で学校を休ませる。
本人だけでなく弟妹も休ませる。
といったことは、やり過ぎと言われても仕方のないことだと思います。
記事にも書いてある通り、中学へ調査書の提出が必要だったとしても、
6年生の2学期までが調査書記載内容の対象なので、3学期は出席がゼロ日でも卒業出来るし、受験した中学校にその事実が伝わることもありません。
ですので、周囲から見るとやり過ぎとみられることであっても、リスクがほぼ無いため行う家庭が出てくるのでしょう。
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私のように古いおじさん人間の愚痴にもなってしまうのですが、
一つのことに集中することが、必ずしも良い結果につながるとは限りませんし、SNSの発達した現在は、生身の人間同士の交流が見直されていますので、いつもと違う(受験期間で緊張感がある)日常を、友人などとどのように過ごすかという経験も、将来的に見ると大いに役立ちます。
また、
生徒の性質によっては、過度の保護がプレッシャーになることも多々ありますし、ここまで対策したにもかかわらず、目標を達成出来なかった場合には、いくら小学生とはいえ、心に大きなトラウマのような傷を残す可能性もあります。
中学受験は、保護者の意見が尊重されることがほとんどです。
保護者は、年齢的にも経験的にも、小学生よりも多くのことを学んできたと思います。
中学受験は、子供の将来を考え・必要だから行うことであり、保護者の考えや見得やプライドなどを満たすために行うことではない。
という基本方針を忘れずに、子供のサポートを行っていることを願うばかりです。
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