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【勉強方法】勉強時間の長さだけが良い結果につながる訳では無い、という例。
私が個別授業で担当していた、小学六年生女子のSさん。
授業をし始めた頃の状況としては、
学力が低いわけでは無いですが(偏差値50弱)、
学校以外では、とにかく勉強をしない。
また、完全に親主導での中学受験だったので、
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◇何で、学校以外で勉強しなくちゃいけないの。
◇何で、わざわざ首都圏の中学校に進学しなくちゃいけないの。
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と考え、口にも出すくらい、勉強に対しての意欲がほぼゼロの生徒でした。
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前担当者は「何とか問題を沢山解かせよう、出来れば過去問をやらせよう」という考えで授業をしていたそうですが、授業に集中せず、塾も休みがちになってしまったということで、担当替えをし、私が担当することになりました。
Sさんの母親と面談をしましたところ、他の塾や家庭教師も体験させたが、状況が好転することが無かったため、当塾へ転塾したそうです。
私も一度軽く授業した際に、Sさんの現状が分かりましたので、「学校の授業である程度の学力がついているのですから、塾に来て勉強をしようとする姿勢があればそれを褒める。少しでも塾で問題を解けばプラスと考え褒める」というのは如何でしょう?という提案をしました。
この提案の狙いは、
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Sさんが塾で学習する時間は、「週に三時間弱」程度しかない。
いくら濃密な授業を行っても、効果は限られる。
ましてや、Sさんの現状なら効果は少ない。
それならば、塾の時間を使って「中学受験への取組み/勉強への意欲」を高め、「学校授業」や「家での自主学習」の取組み向上へつなげるほうが良い。
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というところです。
母親は、初めは私の提案に対して微妙な感じでしたが、途中からは、Sさんが自分から進んで塾に通う姿勢が見えたらしく、私の進め方に納得して頂けたように思えます。
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初期の授業内容はどんなものだったかと言うと、
「Sさんの学校生活での出来事」
「Sさんの母親への不平・不満」
等について、Sさんがマシンガンのように話し、私がその受け答えをすることで、授業時間(80分)のほぼ全てを使っていたという感じです。
まあ、これでは(普通の人から見て)塾の授業とは言えませんよね笑
Sさんが話し疲れたり、話の中で「学校で〇〇が分からなかった」といった内容になった場合に、すかさず授業をする、という形を取ることで、少しずつですが、授業時間中に問題を解かせる時間が長くなりました。
まあ長くなったとはいえ、最終的に、80分授業のうち問題に取り組んでいたのは50分もありませんでしたが笑
ー--
そんなSさんですが、何と、第2志望合格、第1志望も「1点差」での補欠合格とのこと。
直近の模試偏差値で、第2志望校とは「3」・第1志望校とは「6」程度合格ラインに足りなかったので、(言葉は悪いですが)まさかの結果になり、母親も私も皆驚いております。
本人だけは、「まあこのくらいの中学校には合格するでしょ」のような、合格当たり前の態度を取っていましたが…笑
こういうことを数多く体験すると、子供の学力アップのための方法は、子供の数と同じ数ある、ということが良く分かります。
もちろん、親の了承を得ることは必要ですが、皆さんも、子供の学力アップのための方法については、世間一般の常識にとらわれずに行う必要があると思います。
とにかく、色々ありましたが、
おめでとう、Sさん!
これからの中学生生活を楽しんでください。
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画像は【わしわし】さまからお借りしました。ありがとうございます。
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