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【簡単あらすじ】貴族探偵対女探偵(微ネタバレ)【麻耶雄嵩/集英社文庫】
最愛の師匠が亡くなり、その後を継いで探偵稼業を行っている新米女性探偵・高徳愛香。心身を休めるために、大学時代からの親友・平野紗知の父親が所有する山荘にお呼ばれされたのだが、そこで紗知の知り合いが殺されてしまう…
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『はじめに』
段々と冬に向かっている気候になり、朝夜は布団に入りながらゴロゴロして、読書に勤しむことが楽しくなってきた時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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以前レビューした貴族探偵の続編です。
(かなり失礼な言い方ですが)前作については、それほど万人受けするような内容では無いですし、熱狂的なファンが付くような主人公(貴族探偵)では無いと感じた読了感でしたので、まさか続編が出版されているとは思いませんでした。
しかし、続編が出版されて良かったと思えるくらいの仕上がりになっていますので、是非読了して欲しい一作です。
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作品の大雑把な流れは前作と変わらない為、あまり内容について記述してしまいますと今作もネタバレになってしまう可能性が高いため、各話においての「印象深い貴族探偵のセリフ」を抜き出して、レビューとしたいと思います。
1.白きを見れば
「探偵のくせに他の探偵に気がつかないとは、君もまだまだ二流ですね、女探偵さん」
2.色に出でにけり
「私は依子さんの美しさに惹かれて舞い込んだ蛾みたいなものだ。君たちもそうなのだろう。蛾なら蛾らしく光に近づけるまで、おとなしく周囲を舞っていればいいんじゃないのかね」
3.むべ山風を
「別にこの事件に興味はないし、このまま放っておくつもりだった
が、ティーバッグの紅茶を飲むような人間だと扱き下ろされたなら仕方がない。」
4.幣もとりあへず
「確かに私も探偵だ。しかもそこの女探偵より優秀な。ただ、今はこの香苗さんを介抱するのが紳士としての急務だからね。探偵などしている暇はないんだよ。」
5.なほあまりある
「そう。事件を解決したのは、いつものように私だ。亀来島にいる間は、君は私の所有物にすぎないからね」
前作と同じように人を選ぶ作品かもしれませんが、今作に新しく登場した新米女性探偵のおかげでかなり読みやすくなっていると思いますし、私自身も今作をおすすめします。
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