【簡単あらすじ】マイホームヒーロー(微ネタバレ)【山川直輝・朝基まさし/講談社文庫】
『 しぼんで消えて無くなりそうな… ただの弱いおじさんなんだ… 』
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おもちゃメーカー営業職の鳥栖哲雄は、一人娘を守るためある人物を殺してしまう。
そのため様々な勢力と敵対することになってしまうが、哲雄は様々な・どんな方法を使ってでも家族を守ることを誓い対抗する。
業務途中で立ち寄った漫喫でしたが、時間を忘れ10巻まで一気読みの面白さでした。
ミステリー要素もサスペンス要素もある本作、大人のマンガとしておススメです!
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「サラリーマンが家族を守るため、闇の勢力に対抗する」
と書くと、「非力な」サラリーマンが騙す・隠すなど、誰でも出来るようなことを勇気を振り絞って何とかして危機を逃れる、というイメージを持ってしまうかもしれません。
しかし、このマンガの面白いところは、サラリーマンはサラリーマンですが、決して「タダの」サラリーマンでは無いですし、さらに家族も「タダの」人ではない、というところがまた面白さに深みを持たせています。
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おもちゃメーカー営業職の鳥栖哲雄が、一人娘の零花の異変に気づき、その理由を調べていくうちにある人物をやむを得ず殺してしまうところから始まります。
皆さんも想像出来るように、死体の隠蔽から絶体絶命のピンチに陥りますが、傷つきながらも何とか回避します。
そしてそこからは、何とかのらりくらりと逃げ切ることを続ける、…のかと思いきや、鳥栖側も中々強烈な反撃を繰り出します。
10巻までしか読んでいませんが、この巻は(恐らくですが)作品全体に影響を与える転換点だと思います。
まさか○○が、あんなところで▲▲されるとは!
この出来事自体もショッキングですが、この出来事を経たことで、これからの展開はきっと、
哲雄らが◇◇を巻き込みつつ・今までよりも死に物狂いで他の勢力と闘う
という形になることは間違いないと思いますので、さらに楽しみです。
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第一部で、鳥栖家がタダのサラリーマンやタダの家族ではない、というのは感じましたが、
第二部で、その違和感についても少しずつ明らかになっています。
作品は全体的にサスペンス色が強いですが、ミステリー要素もあり、さらにはキャラや舞台設定など全体的にぶっ飛んだ内容であり・そしてぶっ飛んでいるからこその作品の迫力と熱量。
業務の空き時間に一時間程度と考え寄った漫喫でしたが、あまりにも熱中し過ぎて、もう少しで次の顧問先の訪問時間に遅刻するところでした笑
Lとライトがバチバチにやり合う・デスノート第一部
噓喰い
地雷グリコ
等を楽しんだ方であれば、きっとこの作品もハマると思います。
大人のマンガとして是非おススメです!
※どこかで見たことのある絵柄と思ってましたが、調べて見ると作画担当の朝基まさしさんは、「サイコメトラーEIJI」「クニミツの政」「シバトラ」などの作者さんでした。
若いころ読んでた作者さんが今も活躍してるのを見ると嬉しいですよね。
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