紅葉は色づきはじめ、グラデーションの美しさが楽しめる頃。 苔も秋めいて柔らかな色と質感がいい。 人が来るまでお庭で日向ぼっこする。 紅葉した葉を探し探すのも楽しく、一番のお気に入りは紅葉して枯れた葉がクシュクシュと星のように枝先についたなかに、まだ葉を広げてる数枚の葉。 赤く輝いた葉に見惚れる。 写真に撮るには遠く、体の向きを変えると陽の透け具合が変わってしまう。 だから目に焼きつけて文字に残しておく。 お墓が並ぶ道をぐるっと上って下る。 朝の光は清々しく怖くはないが、
明日が金曜日だったらいいのにと思う水曜日の夜。 ふと、木曜日が不憫だなと思った。 すっとばされて蔑ろにされる木曜日。 でも、ブルーマンデーと言うあだ名まである月曜日よりマシか。 そこから木曜日は何色なんだろ?と気になった。 水曜日の山場を越して、どうにかやり過ごしたい木曜日は…薄灰色? 検索すると、タイでは曜日ごとに色があるという。 木曜日はオレンジ色らしい。 気持ちが前向きな日になりそうだ。 ものの数秒で知る事ができて、なんて便利。 そして、これ以上は調べない自分は浅は
数年ぶりに内視鏡検査をした。 モニターに映し出された自分の内側は、いつも痛いなと感じていた所が赤くただれていた。もし、これが体の表面にあったらすぐに病院に行ってただろうなという痛々しさ。 たまには検査をして自分の内側にも目を向けてあげようと思いながら普段見ることのできない体の中を興味深く眺めた。 検査結果が問題なかったことも良かったけれど、もう一つ良かったことがあった。 検査をする前日は絶食で、最近は寝る前に食べる悪い癖がついてコロナ太りの一因になっていた。 だから夜中に
去年は海外逃亡もしていたけれど、今年はそうも行かず近場に潜伏。 できたばかりのホテルは、ラウンジにある本が借りられるというので借りて部屋で読む。 飽きるまで本を読み、疲れたらベッドにごろん。 広く清潔なお風呂で長風呂したり、行きたかった河井寛次郎記念館に行ったり、豆花をテイクアウトしてみたり。 思うままに過ごし、次は洗濯しなきゃとか何時までに帰らないとスケジューリングすること何もない。 誰にも会わなかったけれど、何冊か読んだ本は京都についてのエッセイだったので、何人かと
在宅介護をはじめて『家出』をしたのは、同居して数カ月後。 人の世話をすることに経験も適性もなく、仕事でもしんどい事が重なり、何もかもイヤになった。 いつもならすぐに宿を探し電車に乗るけれど、母がいるのでそういうわけには行かず、宿だけ予約した。 それだけで生きた心地がした。 海の上から遠くに陸地が見えた気分だった。 家に帰り一日空けても良いように準備をした。 翌日は仕事が終わるのが遅くなり雨に降られ道に迷い、どこかに逃げても上手くいかない。 母を置いてまですることだったか
コーヒーのクーポンが期限間近だったのでコンビニへ。 豆花があったので、つい買ってしまう。 家に帰っておやつタイム。 物音に気を配ることなく気持ちをゆるめる。 こういう時に普段は無意識に気を張ってるのだと気づく。 母はリハビリ特化型デイサービスに週1回だけ通っている。 ずっと家にいるので人と話す機会がないことや運動不足で筋力が衰えることが心配で、ケアマネさんに相談し勧めてもらった。 私にとってこの数時間が、家での貴重なひとり時間になったのは思わぬ収穫。 家事をしていると、