小さなクリニックを開きたい呼吸器内科医

クリニック開業を目指す呼吸器内科医です。呼吸器疾患の情報発信を主に、開業までの道のり等もお伝えしたいと思います。 ※医療相談には応じられません。 呼吸器専門医 / 認定内科医 / 博士号(医学)

小さなクリニックを開きたい呼吸器内科医

クリニック開業を目指す呼吸器内科医です。呼吸器疾患の情報発信を主に、開業までの道のり等もお伝えしたいと思います。 ※医療相談には応じられません。 呼吸器専門医 / 認定内科医 / 博士号(医学)

最近の記事

COPDに対するデュピクセント(NOTUS trial)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主にタバコの煙によって肺にダメージが生じ、呼吸機能の低下が進行する生命を脅かす呼吸器疾患です。 長期間続く咳や息切れが主たる症状であり、日常生活に制限が生じるだけでなく、不安やうつ病、睡眠障害、骨粗鬆症までも引き起こす全身的な疾患と考えられています。 COPDは、ステロイドの全身投与が必要な急性増悪(ぜんそく発作のようなもの)を繰り返すことがあり、入院治療が必要となったり、場合によっては死に至ることもあります。 (日本呼吸器学会疾患解説:ht

    • 喘息増悪ヒートマップデータベース研究

      呼吸器クリニック開業を決意したひとつのきっかけとなった研究です。 喘息(ぜんそく)患者は日本に約800万人いるとされていますので、ご自身が罹患されていたり、周りに喘息患者さんがいる方も多いでしょう。 喘息増悪(発作と同じ意味)により体調を崩して会社や学校を休む、あるいは入院を余儀なくされることで社会的にも損失があり、さらに重症の方では命を落とすこともある怖い病気です。 今回の研究で、喘息の増悪に大きな地域差があることが分かりました。 福井県は喘息増悪が全国で最も高頻度

      • 自己紹介 | はじめてのnote

        はじめまして。 私は、呼吸器内科医として内科クリニックの開業を目指しています。 内科医の中でも呼吸器を専門とする医師は少なく、慢性呼吸器疾患が正しく理解され、適切に治療されていない現実があります。 慢性呼吸器疾患とは、気管支喘息(ぜんそく)、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎など、長期間にわたって持続する咳や息切れを引き起こす病気の総称です。 「喘息だから咳が出るのは仕方ない。」 これはもはや古い考え方で、今や喘息治療の目標は、「健康な人と同じような生活を送る