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リゾートワーク部の奄美大島レポート~2022年1月版
奄美大島では、成人式が成人の日には行われないことを、ご存じでしょうか?(2022年の場合、1月3日・4日に各自治体で開催)
「え、そんなの知っているよ」という方も多いかもしれませんが、知らない方のために説明すると、奄美大島だけに限らず、高校を出ると島外に出ていく人が多い奄美群島では、群島外で生活する新成人に配慮するため、成人の日ではなく、年末年始の帰省時期に合わせて成人式が開催されるのが一般的となっています。
・・・というわけで。こうした知っている人は知っている、でも知らない人は全然知らない、奄美大島の実情や近況について、これから(できるだけ定期的に)リゾートワーク部からのレポートをお届けする新企画、いよいよスタートです!
2022年の成人式、ぶじ開催
奄美群島では2021年の成人式は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止されていたため、2年ぶりの開催となりました。
ちなみに奄美大島では、生産地である北部を中心に「大島紬」を着用する新成人が多いのが特徴です。
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※ちなみに、2021年の成人式中止の際には、新成人が代わりにこんなイベントを企画したのが島内では話題となりました
オミクロン株、襲来
成人式が終わったと思いきや、やってきたのが新型コロナウイルスのこれまで類を見ない感染爆発。
沖縄などでの感染爆発が大ニュースとなっている最中、東京・大阪などの大流行よりもいち早く感染爆発した奄美大島では、一時的に10万人あたりの新規感染者数が沖縄をも上回る危機的状況に。
結果的に1月の1ヶ月間では900人を超える感染者を記録し、2月に入りその数は落ち着きを見せつつあるものの、飲食店の時短営業や公共施設の閉鎖が続いています。
トンガ諸島の海底火山噴火、津波警報発令
1月、最も島が騒然としたのは、トンガ海底火山噴火の影響による潮位変動に伴う、深夜の津波警報発令。奄美では特に全国でもトップの最大3mの津波が想定されたため、避難指示が発令され、深夜に山道が大渋滞・・・。
奄美大島では、山を下りた海の近くの平野に集落が点在しているため、津波が来るとなると一気に山を駆け上がって避難せざるを得ないのが実情です。取るものもとりあえず避難したものの、なかなか津波警報が解除されないため、寒さやトイレのために家に戻ったというケースも・・・。
しかも、高齢者が増えている昨今、避難する、と一口に言っても簡単なことではありません。幸いなことに今回は大きな被害がなかったことから、避難する際の混乱を最小限に食い止める方法を模索していく良いきっかけとなり、今回の教訓が今後に生かされることを願うばかりです。
新種、アマミサクライソウ
奄美大島で見られる植物「サクライソウ」が、本土に分布する種とは異なる新種であることが発見され、「アマミサクライソウ」と命名されたそうです。
世界自然遺産となった、亜熱帯原生林が茂る山々には、まだまだ未発見の生物や植物がありそうな予感がします。
ヒカンザクラ、満開
奄美大島では1月中旬~2月初旬にかけてが桜の季節。といっても、ソメイヨシノではなく、ヒカンザクラが咲き誇ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1645492046695-irt4Lfs2iI.jpg?width=1200)
今年も1月末にはヒカンザクラが満開になり、週末には桜の名所には多くの人と車が集まっていました。
ちなみに、奄美大島に来て4回目の桜の季節ですが、1回目などは「どこに行けば見られるの?」状態。年に一度の桜の季節に少しずつ「ここらが名所らしい」ポイントを巡っていますが、まだまだたくさんスポットはあるようで・・・。
大島高校、センバツ出場決定
1月、奄美大島が最も盛り上がったのがこの話題、大島高校野球部、離島からの甲子園出場決定!
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大島高校が甲子園に出場するのは8年ぶり2度目。ちなみに2014年、初めての甲子園は「21世紀枠」での出場で、1回戦でこのとき初優勝を飾る龍谷大平安高校相手に奮闘するものの、16点を失い敗退したそうです・・・。
それから8年の時を経て、強くたくましくなって甲子園に戻ってくる大島高校。今回は、離島のハンデを乗り越え、鹿児島県大会を制し、九州大会でも決勝まで勝ち上がってのセンバツ出場。
すでに野球部は島ではヒーローですが、甲子園での活躍を通じてより一層コロナ禍の奄美大島を元気づけてくれること間違いなしです。
とはいえ、離島からの甲子園出場にはさまざまな負担も。寄付なども募っているようですので、応援したい方はぜひご検討ください!
以上、奄美大島レポート2022年1月版でした。
ふむふむなるほど、とか、奄美大島の情報がまとまっていて良かったよ、とか、思っていただいたすてきな方はぜひ、スキやシェアをお願いします・・・!