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ポケモンGO、ナイアンティックへのラブレター
小学生の頃、担任の先生に頼まれて学級新聞をつくった。
いま思えばあれが人生ではじめての『編集』で、もしかしたらクリエイティブの礎となったのかもしれないし、そんなことはないのかもしれない。
それから幾年か過ぎ、コミックマーケット96ではじめての同人誌を頒布した。ポケモンGOの新聞(タブロイド)だ。
同人誌の内容を一部抜粋
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https://note.com/resonate1978/n/n1bacf04ccbbd
かいパンやろうも、たんパンこぞうも、おとなのおねえさんも。
それはまだ、赤と緑で究極の選択を強いられていた1996年。ぼくは大型スーパーのゲームソフト販売店でアルバイトをしていた。そこで知り合った仲間たちとハマっていたのが初代『ポケットモンスター』だ。
バイトが終わると通信ケーブルでゲームボーイを繋いで対戦をしたり、ポケモンを交換して遊んだ。
ポケモン原初のユーザー体験は、23年経った今もまったく変わっていない。
ポケモンGOが海外で先行公開され、日本でも爆発的ブームになったのが3年前。ぼくの周りの友人も含めてほとんどのユーザーはブームと共にやめてしまったのだが、なぜ自分はこのゲームが好きなんだろうか。
この本をつくる動機は、それを探すことだった。
2015年、当時任天堂の社長だった岩田聡さんが急死した。
ジョン・ハンケの自伝『ジョン・ハンケ世界をめぐる冒険』には、ポケモンGOやナイアンティックの設立には、岩田さんの尽力があったと記されている。
岩田さんはWii Fitをはじめ、フィットネスとゲームを組み合わせ、家族や友人とのコミニュケーションを目指していた。
Adventures on Foot/歩いて冒険しよう
これはナイアンティックのフィロソフィーだが、ハンケと岩田さんの想いは近いものがあったのだと思う。このゲームはいくつかの奇跡で作られているが(詳細は本を読もう)、そのひとつは岩田さんの存在であっただろう。
そしてぼくはこのゲームのフィロソフィーに共感していたのだと気がついた。
もちろんポケモンは好きだし、レアな個体を収集することで達成感も得ている。そしてゲームが現実世界に与えるポジティブな側面を期待していたのだ。
射幸心を煽るだけとなった日本のソーシャルゲームとは異なり、運要素でレアリティが決まるガチャもなく、マスターボールも販売しない。にもかかわらず年間約860億円の収益がある。これはゲームとしてもビジネスとしても驚異的で、IPの力だけでは到達できない領域だ。(すべてのポケモン関連作品が成功しているわけではない)
このゲームが他のソーシャルゲームと違って特異なところはもう一つある。運営がつづくほど『ターゲットユーザーが若返る』という点だ。
初代をプレイしていたぼくが知っているのは、せいぜい第二世代までだが、逆に若年層はピカチュウやイーブイのように人気のあるポケモン以外は馴染みがなかったはずだ。世代ごとに『なつかしいポケモン』がスライドしていくのである。
国内では自分を含め高年層のプレイヤーが多いが、最近は若い世代が増えている印象がある。今後も新しいユーザーや、復帰ユーザーが増えると期待している。
おかえり、みんな。ポケモンやろうぜ!
(本文より抜粋)
ポケモンGO新聞『Go! Champ in the making!』内容
#1 「やまだちゃんねる」 YouTuberやまださんインタビュー
#2 ナイアンティックを知る5つのキーワード
#3 数字で見るポケモンGO
#4 旅ポケGOエッセイ
#5 ポケ活におすすめのアイテム紹介
# 匙さん https://twitter.com/spoon__mage
# Rii2さん https://twitter.com/RIi24
# ユウマさん https://twitter.com/UMA_0126
# PHIさん https://twitter.com/sanigo_
# onepikapiさん https://www.instagram.com/onepikapi/
# Kicoさん https://twitter.com/is_gcy
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夏への扉
コミケと高校野球が夏の風物詩なのはなぜか。
なぜ人が倒れるような暑さの中で開催されるのか。春だって秋だっていいじゃないか。五輪が無くたってゴールデンウィークにずらせるんじゃないか。
責任者はどこか。
8月11日、うだるような暑さの中、スペースまで足を運んでくれた方々には謝辞と、冷えた胡瓜の塩もみをお贈りしたい。
ある日小学生くらいの兄弟が、コンビニで仮面ライダーの新聞を広げ、穴があくほど眺めていた。
伝わる情報としてはネットやテレビと同じだし、手にふれられるモノの方が良いとは思わないが、新聞には情報の「信頼性」が担保されているのだと思う。しっかりとした情報の裏付けによって記事が構成されていると、誰もが無意識で信じている。
もちろん素人編集長のぼくにはジャーナリズムのかけらも宿ってはいない。せめて体裁は良くしようと、某新聞の印刷所に掛け合ってみたら、あっさり許諾をもらえた。あっさり過ぎて入校するまで信じていなかった。
無事に発行できたのは担当Yさんのご尽力があったからだ。
今回は新しい試みとして、Instagram経由で海外の方にコミッションをお願いした。国や文化を超えてイメージを共有できるというポケモンのIP力は流石としか言いようがない。
ついでにOk, Google. 翻訳ありがとう。
コミケの後、新聞を見てポケモンGOを復帰してくれた人がいた。
給与X月分の制作費の意義は、そこにあったのだと思う。
有明には膨大な『好き』が集積する。
あらゆる人々があらゆる方法で自分の『好き』を表現し、いつもはソーシャル上で行われている「いいね!」が目まぐるしくリアルで行われる。
コミケが終わって数日が経つが、ぼくはまだ程よい熱をおびている。
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