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ポートレート撮影 作例の紹介 (滾る感情を吐き出す)その16

■ 前回投稿から約2ヶ月空いてしまいました

これまでモデルをお願いしてきた知人たちとのタイミングがあわず、また本業の映像制作が忙しかったこともあり、ポートレート撮影に関して約2ヶ月間実現できずにいました。

何人かの知人や仕事仲間に、「最近写真をあげてないってことは、そろそろ飽きてきた? 」と聞かれましたが、「ポートレート撮影欲という滾り」は収まるどころか幾重にも積み重ねっており、この滾りを吐き出せず、悶々としておりました。

このままでは、どんどん追加機材を購入する方向で発散してしまいそうなので(レンズは2本買ってしまった)、一念発起して何とかスケジュールを捻り出し、撮影に漕ぎつけることができました。今回も含めてあと数回は毎週のように撮影予定を詰め込んであります。

本業が忙しいとしても、無理やりにでもポートレート撮影の予定を入れていくぐらいが精神衛生上は良いようです。

◾️モデル紹介

Model : まきちゃん
https://www.instagram.com/maki_castanets
https://www.instagram.com/oreno_makichan_

今回モデルをお願いしたまきちゃん(馴れ馴れしくちゃん付けで書いていますが、アカウント名が「まきちゃん」なので、ここではそう書きます)とは初めての撮影でしたが、彼女のコミュニケーション能力がとても高く、互いの仕事のことなど色々な話しをしながら楽しく撮影することができました。

また、私のSNSでの挙動についてアドバイスまでいただきました。文章が固い、長い、キモい、引くわ、というアドバイス(?)、肝に銘じます!(文章にするとひどい言われようですけど、彼女のコミュ力のせいで、受け入れてしまいました)

■ 撮影機材紹介

<使用機材>
Camera:SONY FX3
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
    ASAHI Super Takumar 55mm F1.8
    GIZMON Utulens
    TOKINA SZX 400mm F8 Reflex
Mount Adapter:K&F CONCEPT M42-E Ⅳ PRO
Filter:TOKYO GRAPHER OPF 480-L
    NiSi TRUE COLOR ND VARIO
    NiSi SWIFT BLACKMIST 1/4
CFExpressA:NEXTORAGE NX-A1PRO 160GB
SDXC:SONY UHS-II TOUGH SF 560GB
Monitor:Hollyland Mars M1 Enhanced
Monitor Mount:SmallRig 2905B
Cage:SmallRig 4184
Top Handle:SmallRig 3766
Side Handle:SmallRig 3813
Strap:Peak Design SLIDE LITE
Tripod:Ulanzi TT09 VideoGo F38
Camera Bag:Manfrotto Pro Light TOUGH55

今回はこんな感じのセッティング
モデルのまきちゃんに「大袈裟度No.1」との
お褒の言葉(?)をいただきました!

今回は4本のレンズを持参しました。これまでも使用してきた「SONY FE 24-105mm F4 G OSS」と「 ASAHI Super Takumar 55mm F1.8」以外に、「GIZMON Utulens」と「TOKINA SZX 400mm F8 Reflex」という2本のレンズを衝動買いしたため、今回が初めての実践投入となりました。

「GIZMON Utulens」は、写るんですのプラスチック製レンズを再利用しており、32mm F16で、背景にまでピントが合うパンフォーカス仕様のレンズです。公式サイトによると「ローファイでエモーショナルな描写」が売りとのこと。

「TOKINA SZX 400mm F8 Reflex」は、ミラーレンズという独特の反射光学系により、400mmという超望遠レンズにも関わらず小型軽量を実現しているというレンズです。ミラーレンズという構造により発生するリングボケにより、独特な描写となります。

どららのレンズも、ソニーのGMレンズやGレンズのようなメジャーレンズとは異なり、ユーザーの絶対数は少ないながらも、気軽に手を出せる価格帯のレンズですので、勢いで衝動買いしてしまおうか気になっている方も多いレンズなのではないでしょうか?

作例をご覧になっていただき、Gレンズとの描写の違いを比較をしていただければと思います。


そして、ポートレート撮影では初めてマンフロットのローラーバッグを使いました。

今回の撮影機材は、レンズ4本、トップとサイドのハンドル、外部モニター、大型化したモニターマウント、三脚、という、なかなかの大荷物とこともあり、バックパックやスリングバッグでは肩や腰がやられてしまう、と判断した次第です。

マンフロットのハードキャリーケース
某ペリカンにそっくりなのはご愛嬌
三脚はアタッチメントで外付け可能です

■ 機材セッティングが似てきた(ポートレート機材が大袈裟になってきた)

カメラボディと単焦点レンズ1本だけ、という軽快な撮影スタイルに憧れもありますが、色々なレンズを試したいとか、撮影時の快適性を重視して外部モニターやハンドルを装備したい、などと考えていくと、ポートレート撮影にしては大袈裟すぎる! と言われる機材セッティングになってしまいます。

もともと、本業である映像制作のために買い揃えた撮影機材をポートレート撮影でも流用するつもりではありました。ただ、撮影の目的が異なるため、ポートレート撮影を始めた当初は周辺機材のセッティングは異なることが多かったのですが、徐々にセッティングが似通ってきました。

その結果、モデルさんによっては「なにそのカメラ、大袈裟すぎるやろww」と言われる始末。ただ、撮影時の快適性(重量は別)や撮影の精度をあげるには、このようなセッティングが必要、というわけなのです。

というわけでは、映像制作時とポートレート撮影のセッティングを簡単に比較してみたいと思います。

ある日の、映像制作時のセッティング
トップハンドルがXLR端子付きハンドルに変わり、
サイドハンドルの上に装着したワイヤレスマイクの受信機、
そしてモフモフが付いたガンマイクぐらいしか変わらないですね

写真で比較してみると、マイク関連(XLR端子付きハンドルとガンマイク、ワイヤレスマイクの受信機)の有無しか差がないように見えますね。

◾️作例紹介

どのレンズも同じ方向性でカラーグレーディングしてあります

Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
(私個人的にこれが今回のベストショットなので、アイキャッチに使用しました)
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Lens:ASAHI Super Takumar 55mm F1.8
Lens:ASAHI Super Takumar 55mm F1.8
Lens:ASAHI Super Takumar 55mm F1.8
Lens:GIZMON Utulens
Lens:GIZMON Utulens
Lens:GIZMON Utulens
Lens:GIZMON Utulens
Lens:TOKINA SZX 400mm F8 Reflex
Lens:TOKINA SZX 400mm F8 Reflex
Lens:TOKINA SZX 400mm F8 Reflex
Lens:TOKINA SZX 400mm F8 Reflex

「GIZMON Utulens」はパンフォーカス感が懐かしさを感じさせてくれますが、現在の私の気分には合わないかも、とは感じました。「ローファイでエモーショナルな描写」って、どういう意味なのかわからずじまいです。

「TOKINA SZX 400mm F8 Reflex」は、独特のリングボケが楽しくもあるのですが、残念ながら現在の私にはこのボケは愛せないかも、と感じました。

各レンズのサイトに掲載されている作例を見たときは、どちらも魅力的なレンズだと感じたのですが、自分で撮った写真をこうして並べてみると、自分の好みや嗜好がわかってきた気がします。

パキパキな描写を求めているわけではなく、Gレンズで撮影する際もフィルターを何枚も重ね付けすることを厭わないタイプなのですが(フィルター&プロテクター論争には参加しないよ?)、それでも、今回の対決(?)ではGレンズの勝利だと感じました。

衝動買いした2本のレンズに関しては、「私には合わない」ということになるのですが、ソニー純正標準域〜中望遠ズーム万能Gレンズ、ド定番単焦点オールドレンズ、写るんです再利用レンズ、超望遠MFミラーレンズ、という恐ろしく個性や描写の方向性が異なるレンズ達を、同時間帯、同ロケーション、同モデルで撮影し、さらに同じ方向性でカラーグレーディングした結果、自分の求める方向性がより理解できた気がします。と前向きに考えることにします(決して無駄使いではない、と自分に言い聞かせてみる)。

いちおう補足しておくと、今回の撮影は曇天でフラットな光でしたので、晴れた日の屋外撮影でゴースト&フレアが発生するとまた違う結果になったかもしれない、とは思います。

■ 最後に

ポートレート作例紹介第16弾をご覧いただき、ありがとうございます。

このアカウントでは、映像・デジタルコンテンツ制作会社の代表兼プロデューサー/プランナーが、自らポートレート撮影のカメラマンとしてクライアントワークを受注することを初期目標に設定し、新規事業化を目指すべく、ポートレート撮影の作例をあげていきますので、よろしくお願い致します。

そして、こちらのnoteと同じく、ポートレート撮影の作例をあげていくInstagram アカウントも開設しました。是非ご覧になってください。
https://www.instagram.com/resonance_portrait/
よろしくお願い致します。

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