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野生のコラムニスト

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世に訴える提案(短文)、提言(長文)、指摘・考察など。
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#地域活性化

【提言】「ワーケーションで地方の教育支援を」

【提言】「ワーケーションで地方の教育支援を」

 ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を合わせた「ワーケーション」の概念が登場して久しい。それを実施したビジネスパーソンや企業の事例なども報じられているが、社会に普及したとは言えず、ワーケーション人口はごく少数にとどまる。また、多くの地域がこれによる滞在客を呼び込もうと狙っているが、その滞在地として選ばれるのは沖縄、南紀白浜、伊豆箱根などの有名リゾート地のみ、というのが現実ではないだろうか。このま

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【提案】「持続可能なラーメン目標」

【提案】「持続可能なラーメン目標」

 先日、ラーメンの年間消費額のランキングでトップを保ってきた山形市が新潟市に抜かれたというニュースが県内を駆け巡った。首位奪還に燃える業界人や愛好家も多いことだろう。

 だが、山形県は全国屈指のラーメン県であるとともに、塩分取りすぎの県でもある。県民の塩分摂取量は国の基準を上回っており、医療界や行政は減塩を呼びかけている。高血圧とそれにより起こりうる脳卒中の予防のためだ。

 ラーメン自体に罪は

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【提案】「駅舎をお店にできないか?」

【提案】「駅舎をお店にできないか?」

 このご時世、テレビの旅番組は遠方への観光気分を味わわせてくれるありがたい存在だ。中でも、各地のローカル線をたどる鉄道の旅番組をよく見る。

 ある時取り上げられた北海道の小さな駅は、かつて駅員の配置がなくなり無人になろうとしたとき、それを寂しく思った近所の人が駅舎に喫茶店を開いて今に至るという。

 ふと身近な駅を思えば、私がお世話になってきた東根駅も、昔は駅員のいる駅で、事務室が備えられた造り

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【提言】「成人式を人材獲得のチャンスに」

【提言】「成人式を人材獲得のチャンスに」

 地方の企業は人材難である。
 山形県の場合、高校卒業者の約7割が県外に進学する。彼らは多くの場合、進学先の大学等で大手就活サイト運営企業による「就活セミナー」を受け、会員登録し、そこから続々と供給される情報に基づいて就活をスタートする。その情報の発信源は多大な出稿費を払える巨大企業が中心であり、地方出身の若者たちは自ずと大都市への就職へと進むこととなる。

 人材難という地域経済の死活的課題には

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