聖地巡礼 シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 首都圏版
聖地巡礼、私の好きな言葉です。
本記事は、首都圏在住者が日帰りで立ち寄ることのできそうな、シン・エヴァンゲリオン劇場版の本編カットのロケハンとなったと思われる場所を公開しています。ラストに登場した監督の故郷でもある宇部は物理的なハードルから敷居が高いものの、聖地巡礼はしたいと思う方の参考になれば幸いです。
とはいえ、大々的に観光地として認識されている訳でもなければ、撮影スポットとして安全な場所が確保されているとも限りません。アングルよりも身の安全を第一に考え、日常生活を営む方の迷惑になるようなことがないよう、作品を愛する者として悪目立ちすることの無いよう、ひっそりと巡って頂ければと思います。
問題が発生してしまうと、発信者である私が関係各所に「誠に申し訳ありません。よもやこの様な下劣な輩が存在するとは。人類の原始的な行動原理まで考えが至らず、浅はかでした。遅まきながら、今よりせめてもの償い、罪滅ぼしをさせて頂きます。どうかご容赦ください。——メフィラス拝」とmp3形式のファイルを送信して、この記事を一斉に削除する羽目になりますので、どうか現地でトラブルだけは起こさないようお願いします。
27:20、27:59、51:05 大山千枚田。
第3村の田植えシーンなどで登場する棚田です。プロフェッショナル仕事の流儀に映る棚田の取材シーンで、庵野さんが身につけていた入場許可証の腕章の法人名が「大山千枚田」だったのでここで間違いありません。
当たり前ですが、田んぼですので4月〜5月に水張りをします。個人的には第3村のおばちゃま方同様、閑散期に行って大丈夫かい?現地に行けりゃ何でもええ。の精神で人気のない時期にひっそり訪れました。
上記のカットは撮影許可証(有料/年会費3,500円+腕章500円)が必要なエリアからしか取れないアングルだと感じたため、車道側から望遠でそれっぽく切り取っています。
下記のカット2枚は撮影許可の要らない車道側から撮れます。
ちなみに川と橋のカットが出てきますが、他の方が指摘しているように、そもそも棚田は水資源が貴重な地域で、雨水を有効活用する性質上、近くに川があるところでわざわざ収穫量が少なくなる棚田にする必要がなく、見栄えを良くするために入れている架空の場所と思われます。
「東京から一番近い棚田」と言われてはいるものの、乗用車必須な立地です。移動手段を公共交通機関に依存している身としては、安房鴨川駅から日東バス、金束・平塚本郷行きに乗ること30分、「大山千枚田入口(旧:釜沼)」バス停より徒歩15分。
肝心のバスが安房鴨川駅からは1日8往復、久里浜発の東京湾フェリーの終着点、金谷港からは1日4往復ですが、バスとJR若しくはフェリーの接続が悪いため、車やバイクでの巡礼が無難です。
34:05~34:13 青梅鉄道公園※休園中
後述の電車図書館の外観に使われたクモハ40054は実在する旧型国電です。青梅駅から坂道を登った先にある記念館の敷地内に展示されています。外からでもクモハ40形が見えますが、変態アングルで撮影したい場合は、入館料が100円必要になりますので大人しく支払いましょう。
追記:リニューアルのため、2023年8月31日をもって休園となっており、現在巡礼できません。リニューアルオープンは2025年度末を予定しているとのことですが、展示車両の見直しが検討されているため、クモハ40054がどうなるか執筆の2023年時点では分かりません。
34:15~34:39 くめがわ電車図書館。
第3村で登場した、トトロがしれっとポスター越しに出てくる、電車図書館のモデルになっています。久米川駅よりも八坂駅が近い、地域住民よって運営されている地域文庫です。
入り口の目の前がカウンターとなっていて、ボランティアスタッフ(恐らく団地に居住しているご婦人方)が司書として複数人常駐しているのと、地域のちびっ子が頻繁に出入りする憩いの場です。
そのため、よそ者が入館して撮影する心理的ハードルは、開館日時のハードルより高いです。私は司書の方に「宜しければ運転台にも入りますか?」と、有難いお言葉を頂戴したため、ご厚意に甘えさせていただきました。第3村の別レイの如く、その場に溶け込める程度に、異物感を極力排除するよう最善を努めてください。
やはり、最後の敵は同じ人間だったな。
誠に申し訳ありません。ここから先は第18使徒の性で、有料部分として設定させて頂き、冒頭の放浪シーンのロケハンに使ったであろうカットを5つほど紹介します。
根気よく探せば情報は出てきますが、場所もマイナーであることから、良識ある熱心なファンの方にのみ情報を伝えたく思い、敢えて敷居を上げさせて頂きます。時は金なり、私の好きな言葉です。
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