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損得勘定で動くと却って損する季節。
熱中症にご注意。
連日の梅雨というか豪雨に近い天気が、過ぎ去った途端に猛烈な暑さに見舞われると、さすがに身体が付いて行けてない感覚が強い。
加齢の影響もゼロではないと思うが、学生が体育で熱中症疑いで救急搬送されているニュースを見ると、生物としての本能に訴えかけるような暑さなのだろう。
猛暑日ともなると、夏の風物詩とも言える虫たちも、木陰で休むようになり、あまり飛び回っていない。そんな中で、外に出て動き回るのは得策ではない。
とはいえ、倹約家もといケチな性分だと、水分補給は水道水ばかりだと水中毒の恐れがあるから、主に掃除で利用するクエン酸をわざわざ食用グレードで買っておき、この時期だけ水に溶かして飲んでいる。
それに加えて、適時結晶塩を何粒か舐める。普段からソルトミル用で結晶の塩を買っているから、外出時のお守り代わりに小さいパケ袋に詰めても、怪しい白い粉にならず、万が一職質された時にも詰まないビジュアルなのが不幸中の幸いである。
そんな対策をしながらも、空調は扇風機に留めてしまいがちで、冷房設備はあっても、稼働するのは年間で両手で数えられる程度しかない。
とはいえ、電気代惜しさに冷房をケチって熱中症で倒れると、病院代の方が確実に高くつくため、ギリギリを攻めるような凌ぎの削り方はしていない状態での回数であり、個人的には滅茶苦茶切り詰めている感覚はない。
状況に応じて日中は、図書館などの冷房が効いた施設にこもり、明け方と夕方しか外に出ないことが、自宅の冷房稼働をせずに済んでいる要因かもしれない。
また、青春18きっぷの期間であることから、普通列車を乗り継いでの旅行中は、必然的に日中は乗車していることが多いため、夏季のうち最低5日は涼みながら遠出できている計算で、無駄に時間が掛かる普通列車も、この時期ばかりは涼しければ悪くないと思ったりもする。
兎にも角にも、これから9月くらいに掛けては、熱中症に気を付けたいものである。
投資の世界は夏枯れ相場。
そんな時期でも株式市場は平日9時15時で動いている。特に大きく動く材料が途中で公表される時でもなければ、前場の初めが最も取引が活発で、ここで集中して張り付いていると、内心約定しないだろうと思いながら指値で注文した銘柄が約定したりする。
売買注文の判断を適切に行うためにも、熱中症の前兆で頭がボーッとする状態は避けたい。株式市場での判断ミスは損失に直結するため、パフォーマンスを出すための必要経費だと割り切れば、冷房のリモコンにも手が届く。
そんな真剣さとは裏腹に、お盆にもなると市場参加者が減少するため、出来高が減少して夏枯れ相場と言われたりする。機関投資家のファンドマネージャーも年中無休って訳にはいかないだろうし、海外投資家もバカンスで参加していない可能性もある。
基本的に出来高が減少すると、流動性の観点から株価にはマイナスに働きがちだが、銘柄によっては、こういう閑散としている時期に、損得勘定で保有している奴が、含み損に耐えきれなくなって投げ売りした銘柄を、買い叩けるチャンスでもあるため、個人的に夏枯れ相場が悪材料だとは思っていない。
現に昨年の夏に買い入れた銘柄のパフォーマンスは、地合いの良さと相まって上々である。
何事も熱くなりすぎない。
別に投資に限った話ではないが、欲を出すと大火傷するオチは、イソップ寓話の金の斧銀の斧が示唆するように、どれだけ時代が変わっても共通しており、今後も変わることはないのだろう。まさに普遍の真理である。
特に投資や資産運用は、直接お金や損得が絡むことから、その塩梅を調整するのが、他の欲望と違った難しさがあるように思う。
そもそもお金を増やそうと思って、自分以外の何かに投資をする訳であって、無欲であればそもそも投資や運用しようとは思わないだろう。
そのため、お金を増やしたいが、欲を掻いて多くを望むのは頂けないと言った、端から矛盾している構造の中で、板挟み状態となっていると捉えられる。
そうして多くの人はどこかで欲望の波にのまれ、複利の恩恵に預かる前に大損して、株式市場から退場してしまう。せっかく興味を持って、行動に移しても、これでは非常にもったいない。
そうならないためにも、大きく儲けられそうな銘柄に資金を投じるのではなく、大きな損失を出さないような銘柄に投じて、どれくらいの含み損が出たら、一旦損切りして冷静になり出直すか。などの方法でリスクを減らす方向に、多くのリソースを注ぐのが賢しい選択ではないだろうか。
投資はギャンブルだ。だからやらない。と大衆は言いがちだが、個人的には包丁は凶器だ。だから使わない。と同義のように思う。
確かにやり方を間違えればギャンブルにもなることは否定できないが、それは使い手側が誤った方法で使用したらの話であって、リスクがあるものを全否定したら何もできない。
だからこそ、いかにリスクを取らない、地道かつ堅実な、華のない長期・分散・積立を中核として、経済の知識を養いながら、少額資金で色々な手法を試す、深追いしない戦略が有効ではないだろうか。何事も熱くなりすぎるとロクな目に合わない。