創作の時間を持つ。
以前にも、
このように主張したが、人間にしか出来ないことはなんだろうか。私は何かを生み出す創作活動全般だと考えている。
資本主義社会においては、労働だけでなく、
娯楽すらも消費活動の一環として資本家の懐が潤うように設計されている。
例えば、ゴールデンウィークに旅行するのであれば、移動手段が交通機関であれば鉄道会社や航空会社が儲かり、自家用車であれば自動車メーカーや石油販売会社が儲かる。高速道路やサービスエリアを利用すれば道路管理者やテナントが儲かる。
観光すれば運営元やお土産屋が儲かるし、宿泊すれば宿泊先が儲かる。これらを旅行会社で手配すれば旅行会社が儲かると言った具合だ。考え出したらキリがない。
私の考えは、創作活動はお金を払って提供される娯楽と違って消費する訳ではなく、生産しているから立場が違う。
消費する側は欲求を満たすためにお金を消費し続けるが、生産する側は欲求を満たすのにお金を消費しない。
それどころか、生み出したものの価値が認められれば、お金を生み出す可能性すらある。だから、芸術、音楽、文学、知識。
なんだって良いから創作してみることが大事。
そのための時間を時短家電などを活用して確保しよう。別に上手である必要なんてない。
1万時間の法則でも紹介したように、プロフェッショナルになるには相応の時間が必要だからだ。
私は現にnoteで、本で得た知識や人生経験、投資ネタをもとに自分の考え方を毎日2,000文字前後の記事にして発信しているし、今までの内容をまとめるとKindleで出版出来る分量になっている。
スプレッドシートの関数やマクロを駆使して自分専用の株式分析シートを作成してみたり、音楽分野の知識はないけど、DTMに挑戦してみたり、最近できていないけど、絵を描いたり、立体工作も好きで学生時代は何度か入賞したこともあった。
これらの創作に要したのは時間だけ。強いて言えばMacBookの購入費用は掛かっているが、消費する一方の趣味よりは遥かに安上がりだろう。こうして、
生活の余白で創作活動に取り組むことで、日常生活に潤いをもたらしてくれる。
岡本太郎さんは太陽の塔で有名な人だが、現在、岡本太郎記念館として開放されている南青山のアトリエにはピアノや書斎もある。
一般的に立体作品の印象が強い人だけど、立体作品の制作が行き詰まれば書籍の執筆をしてみたり、文章作成に疲れたら、平面作品に取り組んでみたり、分野の違うピアノで新しい着想を得たりして1日を過ごしていたのではないかと想像してしまう。
斬新なアイディアというのはリラックスしている時に思い浮かぶものである。
この本質を理解していたからこそ、自分の専門分野とは違うものにも挑戦していたのではないかと思う。