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幼少期の体験が価値観を形成する。

牛丼屋に負けず劣らずなマクドの戦略。

 先日、某牛丼チェーンの常務が早大講座で、アダルトビデオ業界もびっくりな生娘をシ◯ブ漬け戦略と発言したことが外部に拡散され、結果として炎上したことは記憶に新しいが、日本マクドナルドの創業者である藤田さんは、「人間は12歳までに食べてきたものを一生食べ続ける」と言う、まさにシ◯ブ漬け戦略をハンバーガーで実行した人だと勝手に思っている。

 日本マクドナルドの1号店は、当時若者が集っていた銀座三越の1Fという一等地に、米国本社の反対を押し切って開店させた。この1号店は後に銀座のお高くとまった雰囲気と合わないと言う苦情を、三越や商店街から貰ったことを理由に13年後に立ち退きしている。

 とはいえ、この戦略が絶大な効果があったことに疑う余地はない。当時、日本人の口に合うかも分からない、異国の食文化であるハンバーガーのお店が若者の心を掴み取った結果として、今や全国各地に店舗を構えるファストフードの代名詞となっているのである。

 ミレニアル〜Z世代の親世代がまさに、藤田式シ◯ブ漬け戦略の術中に嵌った若者であり、その世代が親となり、当たり前のように子供に食べさせるまでに定着し、子供にもハンバーガーが美味しいものと錯覚するよう、味を刷り込ませる無限ループを編み出しているのは、飲食業界を苦しめている疫病下での業績を見れば明らかである。

 私も例外ではなく、共働き家庭故に週末は決まって外食だったが、懐事情から、マクドナルドとサイゼリヤ率が異様に高かった記憶がある。

 しかし、お酢が嫌いな味覚からピクルスが仇となり、ハンバーガーを身銭を切ってまで食べるほど美味しいものとは感じられない程度に、味の刷り込みに失敗していることから、藤田式シ◯ブ漬け戦略も万能ではないことを当事者として補足させていただく。

 昔は大体の店舗が24時間営業ということもあって、駅員さんが終電後に食べる夜食のお供として根強い側面があったが、夜マックはパスする程度にハンバーガーを美味しいとは思ってない。

 そんな私とは裏腹にトリプルフィレオフィッシュを食べるのが夢だと、終電後に語っていた先輩も居たが、そんな千円しないで叶えられる夢を永遠と聞かされて仮眠時間が削れる位なら、さっさと夢を叶えてあげて、多幸感に浸っている間に自分は寝ようと奢ったところ、しばらくの間、神と崇められたのが衝撃的だったが、シ◯ブ中に大量のシ◯ブを与えたと思えば、全ての言動に辻褄が合うと今になって思う。

 因みに、表題で”マクド”と記しているのは、私がマックと聞いて連想するのが、リンゴマークの素晴らしいコンピュータであるため、区別する意味で”マクド”と呼称している。知らんけど。

私が刷り込みを感じた瞬間。

 ご存知の通り、質素倹約な生活を慎み経済的独立(FIRE)を目指していることや、都内に居住していることと相まって自動車とは無縁な生活を送っている私は、カーマニアではないため車に関しては情弱である。

 それにも関わらず、上記のような呟きをする程度に、車を所有するならスバル以外の選択肢を考えていない、所謂スバリストであり最初に買った株式も富士重工業(現:SUBARU)である。

 当然、田舎暮らしで中古車の購入を検討した際も、ランニングコストの安い軽自動車かつスバル車という条件で、中古車販売店を巡っていた。その後、スバルの軽自動車が豊富な販売店を見つけ、年式的にもダイハツのOEM車が主流であるにも関わらず、直感で迷いなく自社開発時代のスバル車を購入するに至った。

 当時はその直感が何から来るものなのか分からなかったが、東京に転居する際に荷物を整理していたところ、SUBARUのクリアファイルを発掘した。記憶には全く残っていなかったが、どうやら小学生の社会科見学で、富士重工業(当時)の群馬製作所に寄った際に頂いたものらしい。

 そのクリアファイルの裏面には、自分が即断即決で買った車種が掲載されており、私のスバルに対する思い入れが、幼少期に工場見学したことによる刷り込みに依るものだと、今になって実感するようになった。

 とはいえ、トヨタ・86の開発経緯からも、スバル側の”本質的なものづくり”や”安全性”に対してのこだわりが強いことは明らかであり、今後もスバル車以外の購入を検討することはないだろう。

金銭感覚は親族の刷り込みを多分に受ける。

 これらの刷り込みは多岐にわたり、お金に対する先入観も例外ではない。

 お金は卑しく、汚らわしいもので、お金持ちは悪い人である。労働で必死に稼ぐことが美徳で、ラクに儲けている人は、後ろめたいことをしているに違いない。投資は危ない、貯金が確実。と言った極端な例に留まらず、複数のスーパーをはしごして最安値で買うか、多少価格が高くても一箇所でまとめて買うか。レジ前にあるお菓子を買うか、買わないか。のどが渇いた際に割高でも目の前にある自販機で買うか、少しの間我慢してスーパーで買うか。

 これらは親族がお金とどんな付き合い方をしていたかを、幼いながらに見ていて踏襲しているか、反面教師が多い。お小遣いに関しても、毎月定額を貰っている場合、サラリーマン思考が定着してしまうが、もし元本に対して定率なら、元本の重要性や、利子が利子を生むことから、投資家思考が形成されるかも知れない。

 そうして幼少期に形成されたお金との付き合い方は、基本的に成人してからパートナーと共同生活でも行わない限り、比較することがないため、世間やお金持ちの感覚とズレていても気付くことがない。

 私の場合、母が資金繰りに苦労して、父が浪費家と言う両極端な環境だったことから、自分なりに考えた末、独自の金銭感覚を形成せざるを得なかった。

 しかし、お金に対するメンタルブロックが刷り込まれなかったことから、後にお金持ちマインドを素直に受け入れられた点で、運が良かったと思っている。

 もし、メンタルブロックを形成していると思っても、お金について学ぶことで先入観を崩すことはできる。人生で一番若いのは今しかない。だからこそ、思い立った時にお金について考え、学んでみてはいかがだろうか。


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