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生きるぼくら
原田マハという作家さんの、また素晴らしい世界に触れてしまった。
どこまでもキリッと澄んだ空気、キラキラ輝く緑、黄金色に揺れる風景。
都会に生きる引きこもりや就活などに触れつつも、人間が人間らしく生きていく舞台となるのは、真逆の自然と調和した、汗水流してはたらく暮らし。そんな生活をこの物語を通して自分も一緒に経験して、愛にたくさん触れて、心が洗われていくような感覚。
ああ、自分が今生きている世界はとっても狭いって、思わされました。
狭い世界の中で、もがいたり苦しんだり、もう逃げ道がないかのように自分を追い詰めてしまうけど、
いくらでも世界は広がっている。道は開ける。
なんだかそんな、やわらかい希望と光を見せてくれた作品でした。
原田マハさんの作品、やっぱ好きだなあ。
いつもがんばっていてなんだか疲れている人に、ぜひおすすめします。
物語の重要なモチーフになっている、東山魁夷の「緑響く」とその舞台となった御射鹿池について。行ってみたい!
Photo by Donald Giannatti on Unsplash