あなたなーらどーするー
この前娘の運動会があって。
わたしは観戦するために自宅から徒歩三分のバス停までそろりそろりと優雅に歩いて朝の空気を満喫するも、ふと見ると大きな環八を隔てた向こう側からはリュックを背負ったうちの娘くらいの女の子が猛ダッシュで数十メートルバス停とは逆方向にある横断歩道目掛けて猛ダッシュしているとう、まさにわたしとは真逆の今を生きる光景が。
駅にでも向かうのかと思いきや、彼女は横断歩道をまた猛ダッシュで渡り、わたしのいるバス停に、わたしの待つバスと同じくらいの走行スピードでエライ形相で向かってくる
もうバスが勝つかその子が勝つかみたいな
おー彼女わたしと同じバスに乗るんだと察したわたしは、即座にバスをなるたけ長く停める係に徹した笑
彼女もわたしがバスを停めたのを確認してからそれまでの猛スピードをOLがランチ買いに行くくらいの駆け足にスローダウンしたので、わたしはなんだかちょっと良いことしたなと思った
それを確認してわたしはいつもよりゆっくりバスに乗り込みいつもよりゆっくりお財布ケータイをタッチしてゆっくりとそしてどっしりと朝のバスの一人席に座り込んだ
が。
無事乗り込んだ彼女が運転手さんの横でなにやらもごもごし始めた
ナイナイナイナイナイ
っていうそぶり。あのコントとかで見るそぶり。
わたしはうそーんと思った
あんなにあっちからこっちまで猛ダッシュしてやっと間に合ったのにまさかの
定期がナイーンです
かわいそすぎるーーー( ;∀;)
うちも娘がこの前このバス停で定期を忘れたことがあって。。でも親切なドライバーさんが定期なくても今日はいいよ、と言って乗せてくれたそうな。
しかし娘の場合、バスから電車に乗りますもんで、しかも帰りの件もありますもんで、わたしは早朝からノーメイクでタクシーに乗り込みおよそ5000円の距離をタクシーの運ちゃんと共に朝の渋滞のバスを追いかけたもんです。追いつかず結局終点までタクシーで5000円になったもんです笑 娘の定期代は6か月でおよそ1万円w
こういう経験があったのでわたしはてっきりバスの運ちゃんは娘のとき同様に今日はいいよと言ってくれるもんだと思ってたんです。
しかし時は土曜日。おそらくいつもの運ちゃんではない。しかもこの方そう優しくもない。
運ちゃんは黙って前を向いたまま、ただただバスを遅らせるんです。悪いのはわたくしじゃございません、この定期を忘れたこのお方でございますのであしからず。みたいなオーラを全開に出しながら!!!!!
むきーーーーーーなんだこのオヤジーーーー怒
車内他のお客様ももぞもぞし始めたころ、わたしはドスンと座った席からガツンと立ってね
大丈夫?忘れ物?わたしがここ払ったら学校まで着けるかな?
と内心ドキドキしながらも聞くとその子は
え、はい、、、でも、、、大丈夫です、、、お金はだいじょうぶです、、、
気持ちはわかる。そういう答えが正しいのもわかる。しかしこの場に及んでもう遠慮されている時間はないんです
終始無言で前を見ている運転手にいくらですかとわたし史上一番ドライに金額を聞き、すると彼女うちの娘より小さいから小学生かと思いきやまさかの中学生で大人料金で笑
200円だかをわたしはチャリンと入れて彼女と一緒にまた定位置に着席したのです
終始申し訳なさそうな彼女と、
つぎはー〇〇ですーと何事もなかったように業務に徹する運転手
運転手よ楽しいかその仕事!笑
まー運転手はいいとして、かわいそうな女子中学生
お金はどうやって返したらいいですか?と蚊の鳴くような声で言ってくるから、あんだって?ってなっちゃう。バスって結構うるさいの笑
お金はー、、いらないよ!近所でしょ?また会えたときで大丈夫!とわたしが言うと
苦笑いしていた彼女。会うわけないだろwと思ったんだろうね、わたしも思った。でもいいのよ200円くらい。うちの子に払ったと一緒☆
それからもランチ代は?とか帰りのバス代も!と1000円渡そうとするわたしをかたくなに大丈夫ですと遠慮するので、じゃあ学校に話してちゃんとお金借りてね!と言って私たちは別れたのです。
あの子がうちの子だったらと思うと、マジわたしが助けてあげられてよかった( ;∀;)と思いながら、わたしはその日娘の運動会を超満喫して帰宅
そしてあれからもうすぐ2週間が経とうとする昨日
わたしはまたもや娘の保護者会で学校。
しかもその保護者会ががなんと3時間と長引き
午後6時半というおかしな時間に学校の最寄りのバス停からわたしを待っていた小学生の娘と二人で乗り込み、30分の乗車をたわいもないおしゃべりで過ごしながら、我が家最寄り駅でバスを停めて降車すると!!!!!!
なんとあの時の彼女が一緒に降車ししかも!!!くるりと振り返って
あのときはありがとうございました!!これ!
と200円が入ったかわいいポチ袋を!!!!!!
これ☆
わたしは思わずひーーーーーーーって言いながら彼女に抱きついちゃったwソーシャルディスタンスなんて言っていられないーーー
この時間にここで再会した運命もすごいけど、
ちょっとくしゃっとなった小さなポチ袋
ずっと持っててくれたのーーー??って聞いたら、ハイ☆って。
なんなの親御さんのしつけがいいの?どうなのなんなのかわいすぎるーーー
すかさず私が娘をさして、
うちの子、この子もさー前定期忘れちゃったからあのときわたしうちの子と一緒だなーと思って!!!
と永遠と話したいわたしをよそに、
彼女はバス停の前の道を下るらしく、微笑みながらじゃあ!って去って行かれましたーーー笑
よかった、おばちゃん興奮して永遠に話しちゃうとこだった!
それからそのポチ袋を見るたびあの子はもう一生定期忘れないかもしれないなーと
そんなねことを考えながらほっこりしたというおとといのおはなし☆
不思議なことって
あるよねーーーーーーーーー
行動あるのみ。
人間だもの。ねーーー。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?