panda_78:成瀬はやはりすごかった
成瀬、快挙達成です。
株式会社ブックウォーカーが運営する「読書メーター」による、年間おすすめ本ランキング「読書メーター OF THE YEAR 2024-2025」が発表されました。
今年の総合1位に選ばれたのは、『成瀬は信じた道をいく』で、昨年1位の『成瀬は天下を取りにいく』に続く成瀬シリーズが2年連続で受賞しました。これはすごいことだと思います。
私は本が大好きで、特に小説を読む時間と心の余裕があるときは幸せを感じます。そんな私ですが、ここ数年、本を購入することはほとんどなくなりました。
というのも、初任校では、図書関係の部署に入れてもらうことは叶いませんでしたが、図書部長の先生のはからい?で、図書関係の業務の手伝いをしていました。それからずっと、「図書館(図書室)」という存在の偉大さを感じ、本は買うものではなく、図書館で借りるものになりました。読みたい本を探して借りて読む。読み終わったら返却してまた借りて読む。この繰り返しです。今も何冊か借りていてちまちま読んでいます。
そんな私が久しぶりに購入した作品が『成瀬は天下を取りにいく』と『成瀬は信じた道をいく』です。何年ぶりに本を買っただろうか…。後悔は全くありません。心から買って良かったと思った作品が、賞を受賞したことを何だか誇らしく感じます。
著者の宮島未奈さんが、京都の哲学の道を歩いていたときの話が記事に載っていますが、私も同じく京都の哲学の道を訪れたときに、西田幾多郎先生の「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」の歌には心を打たれました。当時撮影した写真もどこかにあると思います。
西田幾多郎先生の言葉は、成瀬あかりの生き方そのもののように思います。多くの人が憧れるけど、誰でもできることではない生き方。成瀬あかりのそんな生き方に感化された登場人物たちの気持ちや行動の変化を感じるのも、成瀬シリーズの楽しさかもしれません。以前にも、成瀬あかりについての記事を書きましたので、よろしければご覧ください。
最後に。
「歴史上の人物や有名人、著名人からあなたが憧れている人を5人あげましょう」という問いを受けて、私はその5人のうちのひとりに「成瀬あかり」を挙げました。それくらい人生に影響を与えた本(人物)です。
成瀬のような行動力があれば、今日みたいに暇で暇で持て余した時間を何か有効に使えたんだろうなと思いながら、家に引きこもって本記事を書きました。
ぜひ、年末年始などにお時間作って読んでみてください。