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panda_54:オーバースペック

 引き続き、西野亮廣さんの指摘が勉強になる。

 満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の名は「オーバースペック」と呼ぶ。「オーバースペック」は自己満足であり、お客さんの満足度にはカウントされない。
(中略)
 「味」や「便利さ」や「パフォーマンス」を追求することは素晴らしい。作り手としては、常にそうあるべきだ。
 ただ同時に、「オーバースペック」が職人の矜持や自己満足であり、社会的には無駄骨になる可能性を多分に秘めていることは、分かっておいた方がいい。
 自分の商品を高く売るには、「技術以外の何か」を提供する必要がある。

西野亮廣『夢と金』より

 教員の場合、「自分の商品」とは何だろうか?
 
 高校教員の場合は特に、最重要の商品は、授業であるべきだと思う。
 
 説明が上手で明快である、授業を楽しく演出できる、教材プリントが丁寧で理解しやすい、新しい知識やものの見方が身につく…

 これらはすべて「技術」にあたるのだろう。「技術」は常に磨き続けているつもりである。でも、今は「映像授業」が席巻している時代である。YouTubeにも「無料授業動画」的なコンテンツが溢れている。

 学校に来ないと学べないもの、私に出会ったからこそ学べるもの、そういったものを提供していくことが生き残りに不可欠なんだと思う。これからは人間力のない教員から脱落していく時代になると思う。

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