2022年参議院議員選挙における各党の比例議席獲得予測~2021年衆議院議員総選挙をベースに試算~

 6月に入り、いよいよ参議院議員選挙の投開票まで1ヶ月と迫って来た。今回は参議院議員選挙の中でも、全国比例区にスポットを当てて、定数の50議席が各党にどのように配分されて行くのかを2021年の衆議院議員総選挙での比例票をベースに試算してみた。
 また、その議席獲得の順番や、各党があと何票獲得すれば次の議席獲得となるのか、逆に何票減らしてしまうと議席数が落ちることになってしまうのかまで、合わせて試算した。

0.衆議院議員総選挙における各党の比例票数と得票率

 まずは、昨年の衆議院議員総選挙における各国政政党が獲得した比例票数と得票率を記しておく。なお、昨年の衆議院議員総選挙における投票率は55.93%であった。

・自由民主党 19,914,883票(34.66%)
・立憲民主党 11,492,115票(20.00%)
・公明党 7,114,282票(12.38%)
・日本維新の会 8,050,830票(14.01%)
・日本共産党 4,166,076票(7.25%)
・国民民主党 2,593,375票(4.51%)
・れいわ新選組 2,215,648票(3.86%)
・社会民主党 1,018,588票(1.77%)
・NHK~党 796,788票(1.39%)

 各政党の得票数はこのようになっており、当選最終ラインの50議席目は立憲民主党の11議席目の1,044,738票であった。つまりは、参議院議員選挙で比例1議席獲得するのには、衆議院議員総選挙と同じ得票率(もっと言うと同じ得票総数)であれば、1,044,738票が必要となるのである。
 なので、得票数が1,018,588票だった社民党は、差し引き26,150票届かず、衆議院議員選挙ベースだと比例は0議席となる予測である。ということは、今回の参議院議員選挙で改選を迎える、4期24年も務めた福島みずほ党首は、このままだと落選する危機に瀕していることになる。今回の参議院議員選挙で社民党が積極的に選挙区や比例区に候補者を擁立しているのも、まさしく党存続を賭けた戦いであるためだからだ。
 なお、次点で落選となる51番目は共産党4議席目の1,041,519票であった。つまりは、共産党もこのままだと3議席しか獲得できない見込みとなる。また、各党この票数を下回ってしまうと、獲得議席数を減らすこととなる(共産党に議席が移動することになる)。詳しくは後ほど述べて行く。
 次に、この比例得票総数を参議院議員選挙の全国比例区と同じ定数50議席で、ドント式で割り振って行くことにしよう。

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