【ざっくリサーチしき #7】 仮説の作り方のざっくりとした知識 3
「仮説作り」の必要情報収集のざっくり知識
ビギナーの方々に、ざっくりとした知識をお届けするシリーズ の第7弾、かつ、仮説の作り方のざっくりとした知識の第3回という入れ子構造でお届けします。
「良い仮説とかは分かったけど、実務として、仮説って、どうやって作ったらいいの?」という声に応えていきます。
今回は、「集める 2. リソースから必要な情報を集める」です。
仮説作りのプロセス
集める
ヒントになるリソースを探す
リソースから必要な情報を集める
理解する
集めた情報を統合的に理解する
創る
理解した内容から仮説を複数個創る
自分および仲間に聞いてみる
仮説をブラッシュアップし、最終版とする
さて、情報元となるリソースは集まっていますので、ここからは、「その中でも、大事だと思えることを引き出していく」作業になります。
とはいえ、今回も肩肘張る必要はありません。
なぜなら、課題意識や目的意識を持って、集めたリソースをしっかり見ていくと、必ず「お、この情報は、後で使えるようにしておこう」「ここは、もうちょっと突っ込んで知りたいな」と思えるところが出てくるからです。
自分の気持ちや意図を改めて確認した上で、しっかりデータを見ていきましょう。
例えば、アンケートデータだったら
おそらくExcelのような表計算ソフトで扱えるようデータ化されたものがあると思います。
ローデータという生のデータを扱えるのであれば、少しデータを操作してみましょう。
前回の記事で書いたように、気になるのは「満足度」周りなので、まずは、素直に、満足度のスコアや、満足度と相関のある別の指標などを見てみるといいですね。
そして、重要なスコアや気づいたことには、目印をつけたり、メモをつけたりして、「あとの自分が大事なポイントに気づけるように」しておきましょう。
もし、データがデジタル化されていないということでしたら、まずは、Excelなどで扱えるようにしてみてください。
データは蓄積され分析されることで、より効力を発揮します。
例えば、観察データだったら
こちらは手帳などのへのメモになっているかもしれません。
なので、こちらも、データとして扱いやすくするようにデジタル化しておきましょう。
1人ずつ、PowerPointで、A4用紙1枚にまとめてみるといいですね。
まとめた後に、アンケートデータと同じように、大事なところに目印をつけておいたり、気づきをメモしておきましょう。
大事なのは、「観察した事実」と「自分の気づき」をわけておくことです。
この辺りは、また、別の記事と解説します。
とにかく、「見た・聞いた」と「思った・考えた」は欄を分けておいてください。
例えば、第3者機関のデータだったら
おそらくPDFなどの形式になっているかと思います。
これは自分が作ったものではないので、内容がわかっていません。
なので、おすすめは、プリントアウトして、紙で読みながら、大事なデータや記述に目印をつけたり、気づきや思ったことを余白にメモをしたりしていくことです。
そして、特に大事な箇所や重要な箇所は、キャプチャやカメラで撮影して、後で、取り扱いしやすいようにデジタル化しておきましょう。
これも、その後、ExcelやPower Pointに貼っておきましょう。
例えば、SNSのデータだったら
これは、PCやスマホなどのデバイスで見つけたり、保存しておいたりしたものになると思います。
これもキャプチャをして、取り扱いやすいようにしておいて、ExcelやPower Pointに貼っておきましょう。
このようにデータを抽出しながら扱いやすくしておきます
見てきたように、引き出しながら、扱いやすくしておくことが、このステップで、とても大事なことです。
今回は、ExcelやPowerPointにデータリソース別にまとめていくまでを記載していますが、その上で、MIROのようなデジタル上ワークスペースに、全てのデータや気づき・アイデアなどをメモしていけると、より一覧性と操作性が上がり、ベターです。
次回以降もざっくり解説していきますが、早く詳細を知りたい方や、実際にリサーチを検討されている方で相談されたい方を、ぜひ、お気軽にお声かけください。
一緒に仮説を作ってほしいと思われる方がおられましたら、ぜひお手伝いもさせていただきます。
本記事も読んでいただき、ありがとうございました。