スマホ黎明期を思い出した
ふと、スマホ黎明期を思い出した。
パラダイムシフトの真っ最中、未知の荒野を手探りで探索するあの感覚。
「アプリって何?ソフトと違うの?」
「こいつボタンが一個しかねえ」
「そもそも普通のケータイで充分だろ」
非スマートフォンをガラケーと呼ぶようになったのはいつだったっけ?
たぶん“おサイフケータイ”とか、音楽プレーヤーになるケータイが登場したあたりか?
海外から「日本の携帯端末はガラパゴス化した」みたいな言われ方をされていたあたりだよね? ガラケーのガラはそれの略だし。
(今はガラクタ的なニュアンスも含まれてると思う)
当時は日本のブランドをバカにしたようなニュアンスだったハズだ。しかし、今思えばあの時、日本はスマホの機能を先取りしていたように感じる。〇〇ペイとか、〇〇ミュージック的なね(売り方が下手で淘汰されちゃったが)。
まぁいいか、スマホ黎明期の、あのみんなで一斉に未知の荒野を開拓していく感覚を久しく味わっていない。というか、あの時が私にとって唯一かも。生まれた時から電話もテレビもあるし、メールもネットもあったからね。(ビバ、デジタルネイティブ)
LINEが登場したり、メールよりも短文のメッセージが飛び交うようになったり、アングラな存在であった匿名掲示板が一気にメジャーの地位へ駆け上がったり。(アングラじゃなきゃ電車男なんて成立しない。)
あの、みんなで探っていく感じ。あれは技術や価値観の切り替わる潮目でしか、味わえない高揚感だと思う。従来の生活から一気にガラリと変わってしまうので、巻き込まれるのが嫌な人にとってはいい迷惑だが(今まで通りの生活を守っているだけなのに“まだ〜てない人”になってしまう)、私は好きだ。とっても興奮する。
特にオチや結論なんて用意してないんだが。
ふと、あの冒険心を思い出したから書いてみた次第です。
おしまい