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生成AIにイラストを描いてもらう

 NVIDIAだのTSM(台湾セミコンダクター)だのの半導体銘柄が連日大盛り上がりしている通り、世はまさに大半導体時代だ。

 なぜ人々が半導体を求めて危険な航海に旅立つかと言えば、AIの開発や運用に他ならない。

 今のところの俺とAIの関わりはChatGPTとイチャイチャしているにすぎないが、今後AIは急速に進化し多くのデスクワーカーになり変わることであろう。今が台風の目、シンギュラリティ(特異点)だと考えられる。

 そんな中で注目されているのが生成AIだ。

生成AI(または生成系AI)とは、「Generative AI:ジェネレーティブAI」とも呼ばれ、さまざまなコンテンツを生成できるAIのことです。従来のAIが決められた行為の自動化が目的であるのに対し、生成AIはデータのパターンや関係を学習し、新しいコンテンツを生成することを目的としています。

野村総合研究所より引用

 まあ簡単に言えば動画や画像といったコンテンツを生み出すことができる人工知能と考えれば良い。もちろんポテンシャルはこんなもんではないはずだが、いま素人の俺はそう解釈している。

 そんな中、無料で遊び倒せるAIがMicrosoftによって公開されている。それがcopilotだ。

 このアプリは月額を払わなくてもそこそこ遊べる。本格的なコンテンツ制作やビジネス活用には物足りないだろうが、俺のような素人が未来スゲーってなるには事足りる。

 そこで今回はこのcopilot画伯にイラストを描いてもらうことにしたのだ。

 こんな感じで指令をおくる。

 俺は生き物大好きなので動物ネタが多いがなんでもOKだ。結果こうなる。

[A camel stepping on a crab on Wall Street. ]
ラクダがウォール・ストリートでカニを踏んでいる。

 大体あってる。というかほぼ理想像だ。つぎの絵画もどうか。

[A gorilla planting an anemone in a vase in the forest.]
森の中でゴリラがアネモネを植木鉢に植えている。

 ん?

 アレ?となった人もいるだろう。「ゴリラが植えてるのイソギンチャクじゃなくね?」と。これはこれで良い絵だと思うけどね。綺麗で神秘的で。

 その誤差は、機械翻訳のちょいミスによって生じたようだ。俺の日本語による指令文ではなく、イラスト生成の元となる英文を見てみよう。

 イソギンチャクは英語で”sea anemone”だ。つまり、海のアネモネと呼ばれている。なんとも詩的な英名だ。今回の俺の指令では機械翻訳の過程で”sea”が抜けて普通のアネモネになってしまったようだ。

 そこで今度は英語で依頼してみる。しっかりとsea anemoneでね。

 すると、

 ……うーん🤔

 まあ一応海産物っぽくはしてくれてるが、なんか微妙だ。とりあえずゴリラがなんでこんなことをしているのかcopilot先生に聞いてみる。

俺:ゴリラはなんでこんなことしてんの?

先生:それは創造的で気まぐれなシナリオですね!想像の世界では、ゴリラが人間が庭や環境を飾るのと同じ理由で、花瓶にイソギンチャクを植えるのかもしれません ―美しさや楽しみ、あるいは幻想的な物語の一部として。創造性を探求し、常識にとらわれない考え方をする楽しい方法ですね。

 なんかごめん。

……

 ということで、日本語でも英語でもどちらでも良いが、英語の方がイメージを上手く伝えられるのかも知れない。

 例えば急に「3頭のおっさんがオフィスでデカい魚とワカメを食っている絵」を見たい時はこう頼めば良い。

 するとほら

 誤差はあれど精度が高い。


 こんな感じでどんどん行ってみよう。

[Three feet golden devil rays eating purple cucumbers.]
3フィートの金色のエイが紫のきゅうりを食べている。

 なかなか良い絵だと思うが、俺の英語力というか描写力の欠落により、エイが紫なのか、きゅうりが紫なのか曖昧になっている。相手は機械だからはっきりと明確に説明せねばならない。


[50 sumo wrestlers swallowing stag beetles]
50のスモウ・レスラーがクワガタを飲み込む

 1枚目はうまく行ったと思う。50って数値が唐突すぎると齟齬が生まれるようだ。人数なのか年齢なのか曖昧だから2枚目の絵にはそのまま50って書かれている。

 また、生成AIを使う上で気をつけねばならないのはこれだ。

[An asparagus human drinking Pepsicola]
アスパラ人間がペプシコーラを飲んでいる。

 !?

 注目して欲しいのは最後のヤツだ。頼んでもいないのにスパイダーマンが出てきている。これがAI生成の1つの問題であろう。それは

 意図していない場面でしれっと著作権違反をブチかましてしまうところだ。

 使う側も気をつけていきたい。まぁ俺は収益化してないから別にいいけれど。

 だからなるべく固有名詞を避けた方が良いのかも知れない。


[An old man with a beard made of pasta]
ヒゲがパスタできたジジイ

 これは最高だ。AIならではのネタだと思う。そのままビアードパパみたいなお店のロゴにできるんじゃないかな?

 次のも素晴らしいよ。

[A triceratops eating a monkey in a shopping mall.]
ショッピングモールでトリケラトプスが猿を食う

 本来、草食であるトリケラトプスもAIでなら肉を食らうのだ。

 また、複雑な内容でもある程度は叶うようだ。


[Blue colored face SAMURAI riding a Vacuum car that made of Sushi in Paris.]
顔の青いサムライがパリで寿司製のバキュームカーに乗っている。

 最高だと思うんだ。真ん中のやつが俺が思った通りのビジュアルだ。5色揃えて戦隊ヒーローを組みたい。

 げふんげふん。

 長くなっちゃったので、最後に、今回俺が作ってもらった中で最も幻想的で美しいものを紹介して終わろうと思う。タイトルも当ててみてね。

 おしまい

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